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秋の道東 狩勝峠 釧路湿原 根室 網走(N-VAN車中泊旅)
今回は2020年10月中旬に、苫小牧港から道東、旭川、小樽港まで、車中泊旅した様子を書いてみます。
1.今回の目的
前車(アウトバック)は天井が低くて、その中でPC作業や着替えをするのが大変で長期間の車内生活には向いてないと考えていました。
その対策として天井の高いホンダN-VANを車中泊仕様にして解決したことを下の記事で説明しました。
何故北海道なのか
ただ、アウトバックとN-VANでは価格や用途が全く違うので、車中泊旅をする中でその違いが我慢できる範囲かどうかを判断するために、広い北海道で長く車中泊をし、長距離を走って(約1500km)様子を見るというのが今回の目的です。
2.一日目
道の駅 あびらD51ステーション
苫小牧東港に到着したのは20:30です。
回りは真っ暗で、すぐに遠くまで行くのも不安だったので近くの「道の駅・あびらD51ステーション」まで移動し、車中泊しました。
3.二日目
狩勝峠
翌朝、先ず向かったのは十勝平野が見渡せる狩勝峠です。
さすがビューポイントだけあって、視界も広がり紅葉も相まって、とても気持ちのいい場所でした。
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このあと、然別湖(しかりべつこ)を経由して糠平湖(ぬかびらこ)にあるタウシュベツ川橋梁に向かいました。
タウシュベツ川橋梁
糠平湖の西岸に展望台があって、そこからの眺めです。
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ローマの遺跡を思わせるこの橋梁は、秋は水没する(湖の水位で変化する)ことが多いのですが、行ったときはたまたま水面上に現れていました。
わざわざ北海道まで来た甲斐があったというものです。
道の駅「あいおい」
このあと糠平温泉まで戻って、湯元館で日帰り入浴し、車中泊予定地の阿寒湖近くの道の駅「あいおい」に向かいました。
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北海道内陸部ゆえか、この夜は冷え込みが厳しく電気敷き毛布が必要でした。
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最低気温が低い季節、例えば0℃近くの場所で車中泊するなら、寝袋はその「快適温度」がそれより低いー5℃程度のものを選び、安全のために電気敷毛布とポータブル電源を準備しておくことを推奨します。
4.三日目
釧路湿原
ここまでは山間部を走ってきましたが、この日からは釧路湿原の東側を南下し平野部と海沿いを走ります。
弟子屈町で右折してしばらくすると、釧路湿原に近いためか霧に包まれました。
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更に進み、塘路湖(とうろこ)まで来ると、ますます霧が濃くなって幻想的な雰囲気です。
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更に南に下って、湿原を見渡せる細岡展望台までくると、先ほどとは打って変わって霧は文字通り霧散してました。
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殆ど高低差がないことが川の流れ方で分かります。
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もうすぐ冬という感じ
霧多布岬
霧多布(きりたっぷ)という音の響きが好きで、どんなところか見てみたいと思っていました。
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春国岱(しゅんくにたい)
根室半島の帰りに砂州でできた「春国岱(しゅんくにたい)」を途中まで歩いてみました。
独特の雰囲気があって、比較する場所が思いつきません。
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このあと、真っ暗な国道244号線を道の駅「尾岱沼(おだいとう)」に向かいました。
5.四日目
道の駅「尾岱沼(おだいとう)」
この道の駅の海の向こうに北方四島の国後島が見えます。
6時前に外を見ると朝焼けが始まっていたので急いで高台に向かって撮ったのが下の写真です。
正にマジックアワーという感じです。
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歯舞群島の方向ですが、雲か島かはっきりしません。
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この後、ずっと国後島を右手に見ながら走って、途中から根北峠を越え斜里町を目指します。
斜里町、網走監獄
北海道では直線道路は珍しくないですが、ここを走っている間全くすれ違う車がなく、本州では体験できない「北海道の道」という感じです。
下は根北峠を越えて斜里町に入ったところの収穫期のジャガイモ畑で、一見幼稚園の園庭のようです。
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小人の小屋のように見えるのがゲージで、カラフルな屋根はビニルシートでできてます。
下の網走監獄は、日本の施設に違いないものの、ちょっと異空間な感じで、お勧めの場所です。
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北海道開拓工事などに駆り出すため囚人を集めた収容施設だったそうで、100年ほど前の建物にも関わらずしっかりした作りになっているのに驚かされます。
サロマ湖
サロマ湖は近くで見ると沖合に砂州があるのは分かりますが、湖かどうか判然としません。
車で10分ほどの高台にあるサロマ湖展望台まで行って、初めて全体像が分かるという大きな湖(汽水湖)です。
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水平線のちょっと手前に長い砂州が見える。
向こう側はオホーツク海、手前はサロマ湖
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このあと「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」で日帰り入浴し、国道39号線沿いの「道の駅・おんねゆ温泉」で車中泊しました。
この道の駅は、多くの長距離トラックの休憩場所になっていて冷凍機の音が大きく車中泊向きではありません。
6.五日目
大雪湖
この時期北海道の山岳地帯は凍結が心配されます。
サロマ湖から旭川に向かう国道39号線は、途中で石北峠という標高1,050mの山岳地帯を通過するため、道路凍結が心配されましたが、無事通過できました。ただ残念ながら小雨模様で、景色は全く見えません。
でも、峠を下ったその先にはきれいな大雪湖が広がっていました。
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旭山動物園
行動展示で有名な動物園ですが、見学者のことをよく考えられていて檻や金網がじゃましないように工夫されています。
加えて、見る側を楽しませる工夫が随所にあって楽しい動物園です。
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普通の動物園では手前に鉄棒が写り込む
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本当に微笑んでいるのだろうか?
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ちょっと時間があったので北海道らしい風景を求めて富良野方面にも行ってみました。
残念ながら、正面の大雪山は雲の中でした。
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この後は、小樽港から舞鶴港行きのフェリーに乗船しました。
7.アウトバックとの比較
車中泊仕様の比較
N-VANは軽バンなので、車自体大きくありません。それでも一人車中泊には何の問題も無く快適に過ごせたと思います。
このN-VANにはイスを備えた大きな机があって、更に何時でも横になれるベッドも作り付けられており、体の硬い人にも使いやすい長旅向きであることを再認識しました。
走行性比較
これは値段なり、です。
と言っても高速道路で不安は感じることは無いし、取り回しも楽です。
ただ、燃費が悪く15km/L(メータ燃費)も出ない上に、燃料タンクが25Lしかないので、ほぼ毎日ガソリン給油をしてました。
燃費についてはメーター数字ですが、アウトバックは以前北海道で23km/L出たこともあるのに対し、700ccもないエンジンなのに15km/Lも出ません。
N-VANは北海道のような広いところをガンガン走る車ではなく、本州の各地の車中泊旅には向いていると言えるでしょう。
今回は秋を選んだことで、雨にも降られず主要な景勝地をほぼ計画通り巡ることができました。
今回初めて知った春国岱や、同じような巨大砂州の野付半島、敢えて行かなかった知床半島などまだまだ見落とした場所も多かったと思い、再挑戦を考えています。
長い記事を最後まで読んで頂き有難うございました。