四国から九州へ横断の旅
今回(2022年4月)は四国を東から西へ横断し、最後は九州の阿蘇まで行った様子をお伝えします。
1.前回の四国旅との違いは?
前回は晩秋の四国カルストから四万十川、足摺岬(柏島)と、四国を山から海へと南北に縦断するように移動しました。
それに、四国へと言いながら、実は香川県には寄ってませんでした。
そこで、今回の車中泊旅は、季節は早春で、ちょうど東西に横断するように走っていて、南北に走った前回とはルートも違います。
また、その延長で九州・阿蘇まで行ってみました。
四国も九州も、本当にきれいなところが多いです。
2.一日目
徳島から剣山(つるぎさん)へ
徳島港から剣山を目指して国道439号線を西に進むと、途中から酷道と呼びたくなるような山道となります。
下は、途中の村落の手入れされたしだれ桜です。映えます。
剣山トンネルの手前で、左側に迫って来るのがまだ雪が融け切らない剣山。
シーズン前で登山リフトは動いておらず、トイレ休憩のあと、向かったのがかずら橋が2本平行してかかっている「奥祖谷二重かずら橋」です。
奥祖谷二重かずら橋、賢見温泉
上は、奥祖谷の切り立った崖沿いの道で見た満開の桜です。
車中泊を予定している一の宮海水浴場へ向かう途中で日帰り入浴した「賢見温泉」(けんみおんせん)は溶存元素が多いそうで、ポカポカが続く不思議な温泉でした。
一の宮海水浴場
行った日は、ちょうど真正面に夕日が沈み、それを見るカップルもいいアクセントになってます。
久しぶりの感動的な夕日でした。
昨日のカップルが居たのが中央のスロープの上です。
朝は全く雰囲気が違いますね。
3.二日目
松山城
翌日は、松山城の開門(9:00am)に合わせるべく、高速道路で一気に松山城へ。
松山城は現存12天守の一つで、また小説「坂の上の雲」の舞台でもあり、うわさに違わずきれいなお城です。
このあと、「坂の上の雲ミュージアム」、夕日で有名な「JR下灘駅」と大正時代に作られた芝居小屋「内子座」に寄ってみました。
JR下灘駅、内子座
内子座は途中で映画館に改装されたこともあったようですが、今は芝居小屋に復元されています。
佐田岬
ここを訪れる前、佐田岬はその細長い形状から道路の両側に海が広がるイメージでしたが、実際は険しい山々が続き予想とまったく違う半島でした。
またこの時期は山桜が満開で、こんな風景に出会えるのが車中泊旅のだいご味と言えます。
この日は佐田岬の伊方町健康交流施設 亀ヶ池温泉で日帰り入浴して、そのあと道の駅 「瀬戸農業公園」で車中泊しました。
4.三日目
原尻の滝
佐田岬のほぼ先端にある三崎港から大分県佐賀関港までフェリーで移動し、九州へ。
因みにこの国道九四フェリーはその名のとおり、国道と認定されています。
阿蘇に向かう途中で、日本では珍しい平地が削られてできた原尻の滝に寄ってみました。
これは阿蘇山の造山活動でできたとのこと。確かに崖は柱状節理でできてました。
阿蘇山
阿蘇山に近づくとちょっと日本離れした風景が続きます。
このカルデラ内の牧場を通って、2021年年10月に噴火した阿蘇山中岳が見える「阿蘇火山博物館」に向かいました。
下の写真で奥側の白っぽいのが中岳火口で、まだ噴煙が見えます。
手前の黄色い車が自分の車です。
高千穂峡
このあと、阿蘇山を東南に下って高千穂峡へ。
柱状節理でできた断崖に挟まれ川幅が狭くなったところに、真名井の滝がきれいな弧を描いて落ちています。
このあと、東南に20分ほど走ったところにある日之影温泉駅で日帰り入浴して、その近くの道の駅「青雲橋」で車中泊しました。
5.四日目
阿蘇外輪山
この日の夕方、別府から神戸行のフェリーに乗船するので、再度阿蘇山を見て帰るつもりで北上しました。
外輪山の南側から見た山頂が特徴的な「根子岳」(右)と阿蘇山(左)です。
大観峰からはカルデラは勿論、先ほどの根子岳や阿蘇山が見えています。
この場面では北側から根子岳と阿蘇山を見ているので、先ほどとは位置が逆になっています。
外輪山は大きすぎて一目では全容は分かりません。
別府
別府は、市内のいたる所から湯気が上がっていて、如何にも温泉街という感じです。
その噴出孔や湯気の様子を「別府地獄めぐり」で見ることができます。
このあと、西大分港フェリーターミナルで下の「さんふらわあ ごーるど」に乗船し、今回の「四国から九州へ横断の旅」は終りです。
ここまで読んで頂いて有難うございました。