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初冬の北アルプス 車中泊旅
雪を被った山々って、とてもきれいです。
2023年11月21日~22日の二日間で下のように、時計回りで見てきた初冬の北アルプスを紹介します。
1.何故、初冬の北アルプスか
上の記事の今年3月(2023年)に能登半島から北アルプスを眺めたとき、天気もよくて残雪の北アルプスがとてもきれいと感じました。
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そこで、今度は新雪が降った時点でその様子を見たいとずっと思っていました。
でも、秋になってもなかなか天気が安定ません。
11月21日・22日は二日連続で晴れるとの予報から、急きょ計画したのが今回の撮影旅です。
今回は、西側の富山方面からの眺めに加え、東側からも北アルプスを眺めるべく、そのビューポイントとして「小川アルプスライン」と「大町山岳博物館」を目指します。
2.一日目
富山近くになるとチラチラと白い山々が見えますが、小矢部砺波JCTから北陸自動車道に入ると正面にバーンと北アルプスが見え始めます。
そこで、呉羽PA立ち寄ることにしました。(下がそのPAからの景色)
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下は、その後しばらく走った先の流杉PAから見た立山連峰です。
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計画より早く黒部について時間に余裕があったこともあり、近くのYKKセンターパークと魚津埋没林博物館も寄ってみました。
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上の大きな根っこ(横幅約10m)は2000年前のものだそうです。
富山湾には蜃気楼やホタルイカなど、その地形に依拠する変わったものがいくつかあって、その一つがこの埋没林です。
山々の様子や予報から翌朝の白馬・大町方面は路面凍結の心配もあり、富山で車中泊して早朝に大町方面に移動する予定だったのを変更して、今日中に大町の道の駅「ぽかぽかランド美麻」まで走って車中泊することにしました。
2.二日目
車中泊で利用させてもらった道の駅「ぽかぽかランド美麻」は標高650mと高いところにあって、この日の最低温度が氷点下まで下がる可能性がありました。
実際、朝方に寒くて目が覚め、その時(3:38am)の車内温度は0.9℃でしたので、外の気温はそれよりもずっと低かったと思います。
快適温度ー5℃の寝袋を使っていたので大丈夫と思っていましたが、ちょっと甘かったですかね。
準備しておいた電気敷毛布の電源をONにして何とか乗り切りました。
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こういうところでは陽が射しても日陰では凍結の心配があるので、8時半頃まで待ってから、小川アルプスラインの「星と緑のロマン館」に向けて出発しました。
この日は雲一つ無く、青空と白い山々の対比がすばらしかったです。
下は、標準ズーム(焦点距離46mm)で撮ったものです。
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下は望遠ズーム(焦点距離280mm)で中央の鹿島槍ヶ岳をアップしました。
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空気も風景も澄み渡っていてとても清々しい気分です。
春に能登半島から見た北アルプスとは違う迫力があって、来た甲斐があったと思いました。
下は、「星と緑のロマン館」の駐車場からの様子です。
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この上の写真では、先ほどの鹿島槍ヶ岳は左端に、白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)が中央右にあるという配置です。(焦点距離100mm)
手前に紅葉した落葉松も写り込んでいて、正に冬直前です。
もうすぐこの手前の木々も雪におおわれて、車で来るのが難しくなると思うと、この瞬間に来られて幸せです。
この駐車場から見える北アルプスの全貌を見て頂くために、動画をアップしました。
下は「星と緑のロマン館」(右側)の駐車場(左側)と北アルプスの取り合わせで、北アルプスが眼前に広がっている様子がよく分かります。
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次に、向かったのが大町山岳博物館です。
残念なことに、当日は外壁工事中で展望室から正面方向の写真は撮れませんでした。
下は右側の窓から大町の街と北アルプスとを見た様子です。
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右の黒っぽい尖った山が鹿島槍ヶ岳、中央の白いのが爺ヶ岳、左に見えるのが赤沢岳と思われます。(違ってたらご指摘ください。)
下は、博物館の正面方向を駐車場から撮った写真です。
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正面が蓮華岳、その左のちょっと尖った山が烏帽子岳と思われます。
ここから右に連なる山々(午前中に見た鹿島槍ヶ岳や白馬槍ヶ岳など)が後(うしろ)立山連峰と呼ばれています。
大町山岳博物館の後は、「手打ちそば つばくろ」で「ジャンボ油揚げそば」¥1,200の昼食を摂って、安曇野ちひろ美術館、「大王わさび農場」なども経由して20時には無事帰宅できました。
狙ったとは言え、今回は青空と白い峰々の対比がすばらしい初冬の北アルプスを西と東から見られて本当にラッキーでした。