社長と役員
CEOの播とはフレンバシーの半年経過のタイミングからの付き合いとなります。私が前職の在職中にWantedlyでフレンバシーのことを知って話を聞きたいと申し込んだのが最初です。フレンバシーは当時道玄坂のノアというマンションの一角にオフィスを構えていたのですが、播が当方が仕事をしている表参道まで会いに来てくれたのです。その時のやり取りが残っていたのでちょっと共有。
まさかこれがきっかけで今日まで働くことになろうとは・・・。
この2015年から2022年の現在まで多くのことをともにしてきました。最初は完全にボランティアで参加(ハッカソン状態?)し、フリーランスになってからはわずかながら報酬をいただくようになりました。その後、2019年に正式に取締役として雇用してもらうのですが、自分も一部出資して株を取得させてもらいました。
今考えるとコレって画期的で、起業しようと思ってる人にはオススメしたいやり方とも言えます。もちろん社長が認めてくれることが前提ですが。
株を持っていることで心理的コミットは格段に上がります。逃げたくなるような気持ちに対しても耐性がつきます。もちろん私はCTOだったけど最初は役員でなかったので厳密には違いますが、自分も経営者という自覚が芽生えます。
そうやって頑張ってここまで会社を成長させた自負はありますが、やはりCEOと役員では立場が全然違います。ある意味では私が仕事に集中出来るように播が細かい仕事を巻き取ってくれているとも言えます。
例えば、エンジェルに投資の相談に2人で交渉に行ったのに、気がついたらCEOとだけ個別に話していることもありますし、会社の大方針の決定権は最後はCEOが決めるようになっているので、意見が違っても従わざるを得ないことも多いです。
社長の役割は作業をすることではなく決めることとよく言われます。自分の決断が会社の存亡を決めるとなったら情で動くわけにも行かないでしょう。そこまで考えている(社長の)決断に対して、たとえ最初は意見が合わなくても「決断を正解に導く」ようにフォローするというのが一枚岩という考え方だと理解しています。
今やっているドラマ「ユニコーンに乗って」でも出てきますが、スタートアップで会社が潰れる最大要因は社長がギブアップしてしまうことといいます。その状態の以前に信用していた仲間の離脱や劇的な売上減、外部要因なども副次要因としてあると思います。
今の自分と同じ立場にある人に、取締役CTOとして大事なことは何かとお伝えするとしたら、「技術を極めろ」ではなく「会社のミッションに技術で最大限コミット」することを勧めます。たとえ他のエンジニアよりもスキルが劣ってたり、作ったものが不細工であってもビジョンやミッションを実現しているのであればそれが全てだと思います。
心が折れそうなときほど、初心に帰って頑張りましょう!でも無理は禁物。矛盾してますかね?(笑)
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