散歩できないのはしかたない

一年以上前から、毎日散歩をする習慣ができた。だいたい30分程度、少し早めのスピードで歩く。特に早めに歩くことを意識しているわけではなくて、元々の歩くスピードが少し早い。それでも、この散歩習慣によって、普段の歩くスピードも少し早くなった気がする。相乗効果だ。

休みの日にショッピングモールなんか歩いているときも、以前より少しスピードが早い。ここではこんなに早く歩く必要はないじゃないかと思い、少しゆっくり歩くことを意識したりもする。毎日の散歩はだいたい朝か夕方、どちらかの時間で歩く。平日に歩く。土日祝有休、会社が休みの日は意図的な30分の散歩はしない。

一年以上散歩を続けてわかったのは、梅雨の時期を含めて、一日中30分の散歩もできないほど雨が降り続ける日はほとんどないということだ。だいたい一日のどこかに雨の降らない隙間がある。

だからたぶん、今日みたいな日は珍しいのだ。今日は天気予報を見る限り、また朝の段階での空模様を見る限り、朝から夜まで雨が降り続ける。少し天気を予想する感覚も鋭くなったかもしれない。散歩のおかげで。

散歩は好きで続けているわけで、変わらない景色を見て歩くのが好きだし、考えるともなく考えながら歩くのが好きだ。しんどい義務だと思うことはほとんどない。

それでもこんな雨の日、きっと今日は久しぶりに散歩ができないだろうと思う日、どこかほっとしたような、仕方ないよねと含み笑いをしたくなるような気分になる。そう今日は仕方ない、散歩できないけど仕方ない。

もう2年間フルリモートで働いている。今日はしとしとと、時にザーザーと雨の降る中、ずっと家にいてゆっくり仕事をしよう。いつもより少し部屋は暗いかもしれない。散歩はできない。できないけどそれは仕方ない。