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パリ親子二人旅〜4日目
4日目は前半の観光の山場、ルーブル美術館へ。
とはいうものの、もうこれまで何度も行っている経験からすると、毎回疲れてあまりの人いきれと美術品の物量に圧倒された結果、「やっぱりオルセーの方が良いなあ」という感想になる可能性が非常に高かったし、今回も結果的にやっぱりそうなった。
とは言え世界最高峰の美術館、やはり何度目でも行くのは楽しみ。
昨日のオルセーと違って入館時間付の予約チケットを購入しており、入館は11時からだったので、その前に腹ごしらえ。
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初日にたまたま入って感動したパン屋に歩いて再訪して、クロワッサンとピスタチオ入りのパンのショコラとカフェオレを注文。このパン屋、やっぱりかなり美味しい。
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と、既に腹一杯になってルーブルに向かい始めたのだが、途中で息子が世界で最も有名なCedric Groletに行きたいと言い出す(というか彼曰く元々その予定だったはずとのこと)。それ、先に行ってくれてたらバターたっぷりのパン朝から2個も食べなかったのに。
この日はパリの気温は0度で、体の芯から凍える寒さ。
その寒さの中30分かけて歩き、お目当てのCedric Grolet オペラ店に到着したのが開店45分前の8時15分。
一人だととてもじゃないけど並ばないが、お菓子作りが趣味で相当な腕前の息子が夢にまで見たお店なので、もうパンを食べたい気持ちは1ミリもなかったが我慢して並ぶことに。
その凍える想いで購入したクロワッサンとFleur Vanille(バニラクリームのタルト)がこちら。食べる前から圧倒的な存在感、何より造形が綺麗で、しっかりと焼き上げられており、他とは一線を画す雰囲気がにじみて出ている。
ちなみにこれで3つで€49、そしてあまりに寒いので一度部屋にUberで戻って€12、締めて€61=約1万円となれば、そうあってもらわないと割にあわない。
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実際食べてみると重厚感のある食べ応えで、美味しい。
特に驚いたのはタルトの方で、クリームが全振りした主役かと思いきや、味の基盤となるのはむしろ下に敷かれたパイ生地。中のクリームにも外側と別のものが使われており、全て一緒に食べたときのハーモニーは記憶に残る味だった。
朝から既にカロリー過多なので、改めて寒空の中を約40分歩いてルーブル美術館へ。
到着したのは10時50分で、素晴らしい時間配分!と自画自賛したのも束の間、ルーブル美術館の洗礼を受けることに。
なんと、時間指定のチケットにもかかわらず、入館するには長蛇も長蛇、もの凄い列に並ばないといけないことが判明。
係員に聞いて列に並ぶよう言われたのだが、あまりの長さに半信半疑となって並んでいる人に聞いてみると、やっぱりみんな同じチケットを持っている。
それよりもかわいそうだったのは、僕の前で係員に聞いていた人が見せたオンラインチケットが、どうやら公式のものではなかったそうで、チケットなし扱いになるのでチケット無しのところに並べ(ほぼ詰み)と言われていたことだった。「€65も払ったのに、本当にこれでは入れないのか」と懇願する相手に「チケット無しの列に行ってください」と冷たくあしらう姿に世界最高峰の観光名所の強さを見た。
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並んでから気付いたのだが、11時からだと思っていたチケットは11時半からで、でも結局入れたのは11時50分前。結局混んでいたのはセキュリティチェックで、それを抜ければバーコードをかざしてはいるだけだったので、もうちょっと鞄チェックのスピードを上げるなりすれば効率化に繋がると思ったが、まあフランスクオリティだとそこは望んでも仕方ない。
中に入ると、とにかく見たいものを決めて回らないと、時間がいくらあっても足りないので、サモトラケのニケ、ミロのビーナス、ナポレオンの戴冠、ドラクロアの民衆を導く自由の女神、フェルメールのレースを編む女、辺りに絞ってピンポイント攻略をすることに。
何度も来て分かっているので、前半のエジプトエリアはひたすら通過。正直古代のエリアは見てもよく分からない上に、ここで時間をかけると後半体力が持たなくなるので、一気に通過。
サモトラケのニケが見たかった息子は本物が見られて感激。確かにこの像は何度見てもバランスが取れており、絵になる。
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途中モナリザがあったが、近づくことすら出来ないほどの人だかりなので、ここはスルー。昔は日によってはガラガラだったのに。
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しかし、ルーブルは広い。広すぎる。
美術品の展示数も圧倒的すぎて、美術鑑賞をするというか物量の多さにあてられてヘトヘトになる感じ。
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正面入り口から入ると大体後半に訪れることになるリシュリュー翼のフェルメールゾーン辺りになると人が急激に減るのも、前半のエジプトエリアからしっかり観すぎてそこまでたどり着けない人が多いからに違いない。
やっぱり僕にはオルセーが丁度良い。
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ルーブル美術館を半ば退散するようにして後にして向かったのは、11区にある家庭的なビストロ。ここは今年2月に出張に来たときにたまたま見つけて入って以来、すっかり気に入ったお店で、いつか家族を連れてきたいと思っていたのだった。
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僕が頼んだのはカボチャのスープと牛フィレ肉、息子は本場のフォアグラを前菜に、鴨をメインに。前菜はさすがの美味しさだったけど、メインはどちらも、もう少し!といった感じだったが、次回に期待。
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結果的に4日連続で26,000歩超えとなり、早くも疲労困憊状態になりつつつ5日目に突入。つづく。