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Product All Handsをアップデートした話

こんにちは、あるいはこんばんは。
タイミーのDevEnable室におりますtakakazu(@tkkz1009)です。
この記事はTimee Product Advent Calendar 2024 シーズン1 14日目の記事です。

DevEnable室では開発組織と個人の成長をミッションにしており、プロダクト組織の「組織運営」機能と「技術広報」の2つの機能をもっています。
DevEnable室の設立経緯はこちら

私自身は「組織運営」に重心を置いているのですが今回は、その中での施策アップデートの話を紹介したいと思います。


Product All Handsについて

Product All Hands(以下AllHands)は30分の会議体で、プロダクト組織のメンバーが全員参加します。
以下が開催目的となります。

AllHandsの開催目的

プロダクトや組織の変化が激しいため、適切に状況の変化や方針を随時情報伝達します。また、CTO等が共有する方針についてメンバーからフィードバック(以下FB)をもらうことで、より組織全体で方針のアップデートや認識の共有化を図る会議体となっておりました。
このAllHandsの会議体そのものに大きくアップデートをかけました。

アップデート経緯

そもそもなぜアップデートをすることになったのかですが、いくつか要因があります。

組織のスケールに伴い、双方向のやりとりが難しくなった

私が入社した頃、2年半くらい前(もうそんなに経つのか)は、まだ組織の規模が小さく、立場を問わず共有される情報に対してリアクションやFBが行われていました。ただ組織がスケールしていくにつれて徐々に扱う情報量も増え、双方向でのやり取りが難しくなってきました。

全員にとって優先順位が高くない情報発信も含まれ参加意義を感じにくくなった

また情報についても重要度に関わらず、各自がお知らせした内容をお知らせする場になってしまい、参加する人によっては「全員が参加する必要があるMTGなのか?」、「あとで録画を視聴すれば良いのでは」と感じる人も出ていました。

アップデート構成

方針としては本来の目的に叶うべくAllHandsのコンテンツ構成を大幅に見直しました。
従来の情報伝達は非同期での共有割合を増やし、その分同期的に使う時間は新しいコンテンツに当てることにしました。
新コンテンツですが、過去で良かったコンテンツを取り入れプロダクト組織の成長や発展に繋げられる内容を検討しました。

  • 他チームの取り組みや経験を共有してもらうことで新しい気づきや刺激を得る

  • 詳しく知らなかった顧客や事業の知見を深めることで自分たちの視野を拡げる

構成ですが月4週(月によっては5週)ある中で、以下構成に変えました。

Briefing Day(従来のAllHands)

  • 月2回実施

  • 目的

    • 参加メンバーが知っておく必要がある重要な情報を適切に伝達する

  • 取り扱うコンテンツ

    • 人事情報 / 組織変更情報 / 新入社員紹介 / その他重要事項の共有

      • 毎週ではなくなったので、伝える情報も重要性の高いものに絞る

      • そうでない場合は非同期または端的なアナウンスに留める

      • 伝えられる時間の少なさはドキュメントの情報量や別途非同期の補足で補う

ドヤり会

  • 月1回

  • 目的

    • 各チームのベストプラクティスやチャレンジで得た学びの共有 / アウトプット力強化(成長促進)

  • 取り扱うコンテンツ

    • 各組織のベストプラクティスや取り組み紹介

  • 他部門のベストプラクティスやスタック状況などを適切にキャッチアップできる状態

    • 新しい気づきや刺激を得る

    • 得た知見を自組織に取り入れる or 連携、ヘルプを出しやすくする状態が作れている

「ドヤり会」は他でいうところのWinセッション的な内容ですね。
タイミーのプロダクト組織はフルリモートOKであることもあり、コミュニケーションがオフライント比較してコミュニケーションがチーム内のみになる傾向があります。そのため、他チームの状況や取り組みを知る機会がありませんでした。取り組みを共有する場を儲けることで、他チームの知見や経験を得てもらうだけでなく、発表機会を作ることで社外へのアウトプット促進にも繋げたい意図がありました(書くネタがないという課題解消にも繋がる)。

Deep Dive into Timee(以下DDT)

  • 月1回実施

  • 目的

    • プロダクト組織全体での顧客理解の深化

  • 取り扱うコンテンツ

    • 他部署から顧客やドメインに関するお話を頂き、深掘りする

      • 事業部をゲストに迎え、PdMが聞き手となり対談形式

元々はプロダクト組織のキックオフイベント(オフライン)の事業部とのコラボコンテンツだったので、当時は「より顧客の課題に向き合うきっかけになるコンテンツ」として企画しました。「業界のこと知っているようで知らなかった」「タイミーが関わる業界は幅広いのでもっと機会がほしい」という意見も頂いていたので、これを毎月用にアップデートしました。
取り扱うテーマは、タイミーの各産業の顧客状況だけでなく、ドメイン知識(労務/税務も含む)などプロダクトそのものに関わる知見全般を扱います。

アップデート後の評判

端的にいうと好評でした!

どやり会
DDTのアンケート


DDTは元々コンテンツだったこともありますが、普段の開発圧業務の中での思考や視野の「外側」を狙ってテーマを決めているので「視野を広げる機会」になっているようです。
情報発信もメリハリがついたことにより全体的に有意義な会議体となってきました。新コンテンツの運営やアップデートは細々としているところですが、持続可能なコンテンツとして育てていきたいです。
注意点としては、会を改善することが目的ではなく「元々の目的に意義はあるのか」、「目的は組織にどんなアウトカムが出ているのか」は、今後意識して改善を続けていきたいと思います。

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