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技術カンファレンスに参加してブース出展側として思うこと
こんにちは。タイミーで人事をしているの吉野高一(@tkkz1009)です。
今日は「技術カンファレンスアドベントカレンダー 2023」の14日目の記事として投稿します。アドベントカレンダーも後半戦ですね。しっかりバトンツナギしていきたいと思います。
前回はAngelaさんの以下記事でしたね。
今回は「技術カンファレンス参加してのブース出展側として参加して思うこと」と題して、今年会社の技術広報の施策としてカンファレンスへのスポンサード&ブース出展をしたことについて振り返ってみたいと思います。
はじめに
別記事でも書いたのですが去年までは広報はやっておらず、制度企画やオンボーディングなどがメインのお仕事でした。開発組織のスケールにはエンジニア、デザイナー等からの「認知」が不可欠のため自然と技術広報にも取り組むこととなりました。
企業が技術カンファレンスに参加する理由
前提として技術カンファレンスのブースは他業種にあるようなブースとは少し違います。他の「○○Expo」のような展示会は通常自社サービスの宣伝が中心となるため、自社を売り出すことが目的になります。技術カンファレンスでは、ブース出展はお祭り、または文化祭の屋台のようなコンセプトで出展しているところが多かったように思います。
技術カンファレンスは参加するエンジニアへの技術トレンドの発信や学びの共有が大きな目的だと思います。そこに企業が決して少なくない協賛金をかけてまでスポンサード&ブース出展をするのはなぜでしょう?
多くの企業はテックブランディング、または採用の為の「認知」活動が多いのではないかと思われます。
理想的だなと思った考え方としては各技術スタックはOSSであることも多く、利用自体は無償で利用できます。そうでなくとも現在の技術は先人の試行錯誤やアップデートによって培われてきたものです。それらを利用して事業を成り立たせているのであれば技術を培ってきたコミュニティ(それを盛り上げているカンファレンス)に還元するという考えでスポンサードを行うといった内容です。
これはエンジニアやデザイナーにも心象がよく「経営が技術に対して理解がある」という認識になり、一定技術に対しての投資を行ってくれる会社だろうと思わせる要因になります。技術はすぐに事業に結びつくとは限らず投資の側面もあるため、そこを一定行うことができる環境はエンジニアやデザイナーが安心してチャレンジしやすい環境だとPRしやすいからではないかと。
長くなりましたが「採用広報」的な目的の企業が多いが、表立って採用アピールするのは特にエンジニアには受けが悪いかつ、カンファレンスの趣旨に水を差しかねないので、基本的にはカンファレンス自体を盛り上げる役回りとして屋台のようなコンセプトで企画・出展しているところが多いのだと思います。
これまでの出展実績
タイミーでは、技術カンファレンスへのスポンサードは行っていたもののブース出展は昨年まではほぼ行っておらず1件のみでした。
これはコロナ渦があったとことと、会社として出展までする体制が整っていなかった為です。
しかし、今年からコロナ渦も明けてブーストかけられる体制になったので今年は以下9件のイベントにブース出展しました。(他にもスポンサードは行っていますがここではブース出展のみ)
ほぼオフライン会場のブース出展や運営経験はありませんが、いずれも多くの方々に立ち寄って頂き好評だったかなと思います。
なぜ割とうまくいったのか?
大きくは以下の2点ではないかと思っています。
ブース運営のコモディティ化
ノベルティの威力
ブース運営のコモディディ化
私はRubyKaigiではじめて技術カンファレンスでのブース出展を経験したのですが、各社相違工夫をしてそれぞれのカラーを出していたとおもいます。
数回経験して感じたのは、各社出し物は、自社サービスの体験、技術に関するクイズやアンケートなど楽しんでもらう趣向を凝らしており素晴らしいなと感じる一方で一定割合はくじ引き、ガラガラといった「ガチャ」に行きつくように感じました。
要は事前にガチャを回す要件(アンケートの回答やSNSアカウントのフォロー等)を満たしたら1回ガチャを回してノベルティなどの景品が当たるという出し物です。
これは運用もしやすくノベルティ等を一定、用意できていれば次回以降にも流用しやすいです。(我々も数回やったのちこの方式に切り替えました。)
先人の方々が長年の手法を各社積み上げたり共有し合ったりすることで一定の型化されてきているため、一定水準のクオリティには到達しやすくなってきているのではないかと思います。
また以下のようなカンファレンスガイドのノウハウ本も出版されていましたのでノウハウを得やすくなっているかと。
一方で突き抜けてすごい特徴的な何かというのも現時点ではまだ発明されていない(模索の段階)ようにも見えるため、企業視点で見ると頭一つ抜けるのはなかなか難しいようにも感じました。
ノベルティの威力
これは正直運が良かったとしか言いようがないのですが、ノベルティ制作は工夫やセンスが求められると思のです。ノベルティ企画段階でそんなケイパビリティはなく、正直どうするべきかは悩みました。
唯一辿りついた結論としては、弊社のロゴであり、キャラクターの力を信じるというキャラの力押しでした。(執筆段階でキャラに名前はまだない)
![](https://assets.st-note.com/img/1702357232575-ijHJImgw2g.png?width=1200)
つまり、「かわいいは正義」です。
これが功を奏し、初出展のRubyKaigiから好評でした。
特に「ストレスボール」が人気でガチャで他の景品があたった時は、「ストレスボールがほしかった」と言ってもらうほどでした。(正直、他の方がモノの価値としては高そうなのですが)
他のブースだと、もっと高価なガシェットだったり、何ならアマギフを用意しているところもあったのですが、それでもすこぶる人気だったように思います。
ブースでは気持ちの良い体験かつ、「認知」を訴求できれば企業としてはうれしいわけで、そう思うとガチャ→ノベルティの体験とは「アトラクトそのもの」であると思うようになりました。
技術カンファレンスにて企業が担う役割
つらつら現状とおもったことを書いてみましたが、正直企業が今後どう関わると技術カンファレンスはより盛り上がるのかは全然まだわかりません。
屋台での体験向上かもしれませんし、参加者のネットワーク活動をサポートするようなイベント企画かもしれません。
ただ、こういった模索の積重ねで今があると思いますのでこれまでを築き上げてきた方々には感謝しかありません。まだ1年も経っていませんが、今後も活動は続けていくため、少しでもコミュニティへの貢献ができればと思います。