【3行日記】あなたも私も土人形
坂口安吾「白痴」をやっと読んだ。戦争小説だった。東京は焦土、人は土人形のようにもろもろ死んで、踏んでいるのが骨だか土だか煤だか、何も分からない有様だ。先日葬儀をした祖父の遺骨を思い出す。鉄板の上で骨に、骨壺の中で土になれる時代が、末永く続きますように。
坂口安吾「白痴」をやっと読んだ。戦争小説だった。東京は焦土、人は土人形のようにもろもろ死んで、踏んでいるのが骨だか土だか煤だか、何も分からない有様だ。先日葬儀をした祖父の遺骨を思い出す。鉄板の上で骨に、骨壺の中で土になれる時代が、末永く続きますように。