【映画記録】2024/7 鑑賞映画報告
7月が終わりました。梅雨が明けたばかりだというのに猛暑が続いていますね、皆様いかがお過ごしでしょうか。高倉は毎日毎日サーバールームに缶詰めにされて死にそうです。青空が恋しい。
さて、7月は良い映画との出会いが沢山ありました。近年稀に見る豊作月と言っても過言ではないかもしれません。
ビバリウム
カッコウの托卵を人間でやる映画。まだ結婚もしていないカップルが、家と子供を用意されて子育てをさせられる、というあまりにも理不尽な話ですが、そういえば自然って不条理で逃れられないものだよな、と思い出させてくれます。
全体を通して、ホラー映画というよりは、世にも奇妙な物語映画というテイストでした。エンドロールでタモリさんが出てきても全然違和感ないです。
ところで、高倉は人の所作を真似たり言葉尻を繰り返したりしてしまう悪癖があるのですが、ジェマの言葉をコピーするマーティンの底知れない不気味さに、自分ももしやこう見えていたのかと思うと自省が止まらなくなりました……。
バックドラフト
USJのアトラクションにもなった名作映画。高倉はアトラクションを経験したことはありますが、映画は今回が初見でした。
べそべそのめそめそになりました。消防士の命が軽く扱わせるなんて、そんなことは絶対に許されない。絶対に許されないということを訴えた男の信念と、信念を守った正義の男、あまりにも熱くて悲しい。
MAN IN BLACK
こちらも名作。続編が何編も何編も作られているらしいですが、一作目こそ至高だと高倉は知っています。
最高にクールな映画でした……。経験豊富なKと、体力と観察眼に優れた若者Jのデコボココンビが、表沙汰にできない宇宙人事件に立ち向かう物語。コンビものはいい。みんなが好きなやつ。
それにしたって、虫の宇宙人キモすぎません?
ある用務員
殺し屋がヤクザの娘を守る話。高倉はJOHN WICKもファブルもDinerも大好きなので、ある用務員も当然のように好き映画でした。日常の隙間で淡々と人を殺す人、いいですよね。
ベイビーわるきゅーれ
映画「ある用務員」に登場したJK殺し屋があまりにも可愛すぎてMastodon騒ぎ倒していたところ、とある親切な方に「ベイビーわるきゅーれをみるといいですよ」と教えて頂いたので二つ返事で観ました。有難うございました。最高映画でした。高倉は殺し屋の映画が好きです。
ベイビーわるきゅーれ、殺し屋映画の中でも頭抜けて可愛いです。女の子が可愛いとかでなく、日常があまりにもありふれていて、つたなくて、生き辛くて、それでも安心して立っていられる程度に安定していてあたたかい。二人で居られてよかったね。ずっと二人でいてね。
ベイビーわるきゅーれ2ベイビー
流れるように続編を観ました。
やはり一作目こそ至高、でしたが、二作目も二作目で良い味が出ていました。主に死体処理班の田坂さんが大変良かったです。高倉もああいう死に方(未遂)をしてみたい。
ところで、ベイビーわるきゅーれの続編「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」 が来月公開されますね。楽しみです。このタイミングでこの作品群に出会えたのも何かの縁だと思うので、きっと劇場で観ます。
TITANE
うぅ~~~~~~~~痛い!!!!!ずっと痛い!!!!!
交通事故で頭が砕けるところから始まるこの映画、終始一貫して痛い描写が続きます。顔を変えるために自分の鼻を折ろうとするシーンなんて見ていられません。「ヒィ~~~~~っ!!ねえやめなって!!やめよ!!!そんなことしてもいいことないって!!」と叫ばずにはいられませんでした。映画館で観なくてよかった。
生きるには理由が必要で、その為ならどんな痛みも安いのかもしれない。
映画大好きポンポさん
なんてテンポの良い映画だろう。高倉はハイテンポ映画が大好き。
映画に心を奪われた少年が、敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで映画を撮る物語。幸福は創作の敵、という言葉がずっと胸に刺さって抜けない。たった一つ、自分が手に入れたたった一つを表現するために、何もかもを捨てる覚悟こそ、創作者に必要なものだ。ぬるま湯の現実を受け入れて、片手間に文章を書こうなんていう姿勢では、何を書いても何も手に入らないし人の心なんて動かない。ポンポさんの冷めた目がこちらを見ている。
書かなきゃ、書かなきゃ、書くために、切らなきゃ、全部。
中村屋商店の兄弟
静かで、重苦しくて、どこか懐かしい。男兄弟の距離感とはこういうものか、と観ながら納得した。
高倉が長子だからか、兄への共感がとくに強かった。抱えているものが多くて、しかし「そういうもんだよ」とへらへら受け流して、しかしいつか限界が来ることも悟っていて、その前に全部終わらなかったらどうしようという恐怖から、酒を呑んで車に乗る。出戻りの弟が「これからは俺も店手伝うからさ、兄ちゃんもこれからは好きなことしなよ」と言うのに、喜びも怒りもしない兄。弟が何をしてきたのか、どうして戻ってきたのか、兄は聞こうとしない。
家族だからこそ、ままならないことがある。
7月時点で観た映画、49 本。100 本まで残り51 本です。お盆で沢山映画観れたらいいな。
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