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移住のための荷物は
パリへの移住でほとんどのものを処分をしたのだけれど、服だけは選別しつつも少し買い足したりして持ってきた。トランクに収まる量だけにして、これから必要になったものは少しずつ買い足していけばと、かなり身軽にして移住をした。レコードや本は絞って、夏服と合わせて5箱ほどを船便で送った。
東京に住んでいたころからスーツを着るのが好きで、ほとんど毎日スーツを着て過ごしている。ビジネススーツという訳ではなく、コーデュロイや起毛ウールなど気に入った形や生地のものを着ている。
新たな土地でスーツや革靴を探すのは、小柄なサイズといったこともあり難しそうなので、この機会にとさらにスーツを買い足した。そうして、トランクの中はほとんどスーツばかりになった。数えてみると10着のスーツがあり、さらに4着の夏のスーツが船便にある。おまけにそれに合わせて革靴もたくさんトランクの中に入っている。
どうしてそんなにスーツを着るのが好きなのかは、あまり考えたことがないのだけれど、ファッション誌などを見ていると、古いスタイルのものに惹かれることが多い。
先日フランス人の知り合いと食事をしたときに、いつものようにスーツでその場にいった所、「パリの街とよく馴染んでるね。」と言ってもらった。確かに古いパリの街並みには、時代感もなく溶け込んでいるのかもしれない。このまま身体に馴染ませながら、歳を重ねていくのが楽しみだ。