アルマティ滞在記⑤: 好物のベシュバルマクにたどり着く
山々に囲まれたアルマトイ。
街から離れ、自然を楽しもうと意気込んでいましたが、生憎の雨模様の為、バザールへ。
青果、服飾品、日用品など、様々なものが販売されています。
中には、アニメグッズショップも。カザフスタンでも日本のアニメは人気で、ロシア版Facebookと言われるvk(フ コンタクチェ)ではアニメ好きが集うコミュニティがあったり、モールではコスプレしてグッズを売ってるファン、公園でコスプレ撮影会をするファンたちの姿が見られました。
ちなみにかつてこのバザールは下着、洋服、伝統衣装などすべての服飾品が手に入ることから人気と知名度があったようですが、国内外のファッションブランドがモールに進出したことで、かつてほどの需要はなくなりつつあるようです。
ひと2人が通るのもやっとの通路、車内販売のように食べ物(主にナッツ類、飲料、さらには寿司も)の移動販売もされています。
一通り見終わったら、かねてより食べたかったカザフ料理を。
以前も書いたように、自国料理は家庭で作れる・食べられる為、わざわざ外出してまで食べに行くことはないとのこと。
そういう事情からも、伝統料理を提供しているレストランの数は多くありません。いざカザフスタン料理のレストランに案内してもらうとしっかりしたお店が多く、重厚な内装にかしこまってしまうことも多々あります。
まずは紅茶と、馬乳酒を飲んでみました。
過去のnoteでも紹介した東中野のアフガニスタン料理のお店でも飲んだことがありますが、それに比べるとここは大きめの器で、味も異なりました。
日本でのものは、味の薄い甘酒・酸味弱め、という具合でしたが、今回本場で飲んだものは酸味が強く、クセも強いものでした。
文字通りで馬の乳の酒なので、これは好き嫌いが分かれると思います。
そしてメインディッシュ。ベシュバルマク。
本来は隣国キルギスの国民食とのことですが、カザフスタンでは馬の肉と玉ねぎ、パスタを調理するようです。
Бешбармак (ベシュパルマク)は5本の指、を意味するので、元来文字通り、手を使って食べられていたのでは、と考えられます。
カザフスタンは広い国ですが、地域によっては今も地面に食器を置き、ベシュパルマクを手づかみで食べる文化が残っています。
カザフスタンでは、日本人が一年で消費する量の肉を一ヶ月で食すと言われていますが、それを裏付けるようにテーブルの上は食べ物で埋め尽くされていきます。
一品あたりのボリュームも多いので、日本にいるときのように食欲に任せたり興味本位であれこれ注文すると、その量に驚かされます…。
ちなみに馬肉は独特のクセがありますが、ジンギスカンほどのにおいはありませんので、食べられる人も多いと思います。塩味がちょっと強めですね。
カザフスタンを訪れるたびに食べるベシュパルマクに今回もたどり着き、満足した夜でした。