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アジールとしてのアリーナ
サンロッカーズ渋谷
渋谷92-61北海道
昨日のあわや敗北というゲームから、このゲームに勝利するためのイメージ形成、そのための情報共有やエクササイズが十分にできた成果だろう。
その意味ではヘッドコーチのルカ氏の力は大したものだということになる。
前半、ファウルを恐れない強いディフェンスで北海道のオフェンスを崩して、ウオルシュにはミドルやロングを打たせることでリバウンドに参加させない様子が見られた。ファウルが嵩んだところで、一転してファウルにはならないが、確実にパスコースを消したディフェンスは見事だった。
スリーのアテンプトも北海道とは全く異なるのではないか。この、積極性と成功遂行力が大勝を導いた。
戦術としても面白いゲームだった。
DJを積極的に利用した音楽や、暗転、光の効果的演出等は、アリーナを異空間にしようとする環境形成に繋がる。これにより、Bリーグ開催アリーナが人々に多様な「アジール」を設けるという意義を持つ気もする
アジールであれば、一旦、社会的関係特に支配非支配関係を無化する場所になるが、Bリーグが進めるB革新構想によるBプレミア参入基準として、アリーナへのスイートラウンジ設置を義務付けていることは興味深いというか背反する
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