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目をとめて頂いてありがとうございます。おじゃまにならないように、高齢者の日常を短歌に詠んでおります。

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目をとめて頂いてありがとうございます。おじゃまにならないように、高齢者の日常を短歌に詠んでおります。

最近の記事

五感(視・聴・嗅・味・触)にこだわって

しばらくの間、五感(視・聴・嗅・味・触)にこだわって歌を詠んでみようかと思います。 寒くなり 温かくなり 寒くなり 標本木が思案に暮れている

    • 好い女でしたよ

      あれは、好い女でしたね。 ベッドでの 「こっちおいで」とう 吾の台詞 好みし女の 安寧祈る 「食べ方が きれい」と評す 女あり その後を想う ナイフ持つたび 同じ場所 同じ時刻に 同じ服 腕組み歩く 別の女と

      • 身勝手なひとだけど

        女性は、優しい男性が大好物のようですが、実際には、それだけでもなさそうですねえ。 無頼派を 気取るなかにも 垣間見える 君の優しさ 罪深さを知れ 問い掛けに こころ此処になし 生返事 当ててみようか 君の想い女 「オレのこと、 好きなはずだ」と 決めつけられて そんな気もする 午後三時半

        • あのひとはねえ

          女友達がご自分の彼氏について語ってくれたんですが、「そうですか、そりゃよかったですねえ」ということで・・・ 「あいつはね、 絵が下手なんだ」と けなす君に 今日も感じる セザンヌへの愛 「そんなこと、 わかってるだろう」と そっぽ向く 君に言わせたい 一言(ひとこと)がある 会計を 独り済ませて 我を待つ 昭和の流儀で 押し通したい君

          あれ以来

          君は、いつ旅立ったんだっけねえ。もう忘れてしまったなあ。君のことも忘れられればいいのにねえ・・・ あれ以来 天気予報も 気にならぬ 君なき街に 出ることなければ 君の部屋の 光景がいまも 蘇る いまは主なき その光景が ツーショット せがまれるたびに 首を振る 悲し気な表情 ワンショットの君

          あれ以来

          死の瞬間は苦しいのか?

          「死ぬときって苦しいのかなあ?」と心配しているひとがおりましたので、調べてみました。ま、短歌としての出来は、いかがなものかと思いますが、情報提供を目的としたものとしてご容赦くださいませ。では、いざいざ・・・ 実はね しんどい人生 だったのよ 楽に死なせて 最後くらいは 大丈夫 人生締めの 下顎呼吸 酸素低下で 麻薬がどばどば 麻薬とは 脳内麻薬 エンドルフィン 多幸感のなか 「行ってらっしゃぁぁい」

          死の瞬間は苦しいのか?

          恋に浮かれて

          いくつになっても、恋は、こころ楽しいものですよね。まずは、すっかり浮かれてしまうもののようで・・・ 君が問う 「いつもハナから ディープキス?」 「ほかの男は 違うのか?」と訊く 「あなたはオシャレね」と 褒められて 己の身なり 気になり始める 不意に見せる 一瞬の君の ためらいに 老いたこころが ぐらりと揺れた

          恋に浮かれて

          いまでは遺書となって

          いまも教えを守って料理をしておりますよ。わたしにとっては、君の残してくれた遺書のようなものですよね。 味噌汁は にえばなに味噌 溶き入れよ 「いまよ!」とう君の 声が聴こえた じゃがいもは 潰し過ぎずに ゴロゴロ感 残すべし、とう 君のポテサラ たっぷりの 湯で茹でるべし ほうれん草 しゃっきり歯応え 君の性格

          いまでは遺書となって

          潮時がくれば

          潮時とは、「あることをするための、ちょうどいい時期」を表すことばのようですね。たしかに、なにごとにも、潮時がありそうですね。 そろそろか? 別れの潮時 感じつつ 手を振る君の 電車見送る 別れたい? いやだよそんなの 別れない 「決めるのわたし」と 言ったはずでしょ 「別れない」 決めたあの日を 思い出す けっきょくあの日に 別れた二人

          潮時がくれば

          植田さん、できますか?

          長いながい金融緩和の期間に「ゾンビ企業」と呼ばれる企業群が生まれ、これからの日本の経済成長の足を引っ張ることになると言われておりますね。その退治を、さて、植田さん、そろそろやりますか? 金融の 異次元緩和で 出現す 六社に一社が ゾンビ企業 死ぬはずの ゾンビ企業も 延命す 公金チューチュー コロナ給付金 ついについに 異次元緩和 終了か? 引導渡すか 植田総裁

          植田さん、できますか?

          残火を生きる

          「本格的な燃焼のあとになお残っている火」を残火と呼ぶようですね。我々も、例外なく最終的には残火を生きることになりますね。 乳母車(うばぐるま) 覗き込みつつ 笑み掛ける なにを思うや 歯のない老爺 ヘルパーに 手を引かれつつ ひとつふたつ おぼつかぬ歩み 特養の老爺 「落ち着いてね、 大丈夫だから 落ち着いて」 介助の声にも 老婆の奇声

          残火を生きる

          パンデミックのシニアの恋

          パンデミックの始まりと共に、zoomの本格的な利用が始まりました。そして、それは、高齢者も例外ではありませんでした。高齢者用のSNSでも、zoomを利用した高齢者同士の交流が盛んに行なわれるようになっていたのですね。 出会いの場も 告白したのも 画面越し すべてはZoom コロナ禍の恋 逢いたくて 触れたくて君に 両の手で 電車乗り継ぐ マスク姿で パンデミック 明けて戻った かつての日々 別れの言葉 Zoomで告げる

          パンデミックのシニアの恋

          駆け落ち

          「駆け落ち」って言葉、最近、耳にすることがなくなりましたね。つまりは、駆け落ちするカップルがいなくなったってこと? わたしが若い頃には、まだまだ、そこここでやってたもんですけどねえ。 改札口 君に手引かれて 足早に まばらな人影 夜行のホーム 乗車口 「ホントにいいのか?」と 肩口に よくはあるまい よくはあるまい なさぬ仲 なさぬ仲ゆえに なおさらに 転げ落ちたる 恋の陥穽

          駆け落ち

          過ぎたるは及ばざるがごとし

          自己肯定感が低いことが若者世代において指摘されておりますが、どうして、そうなのかな? ちょっとわからないなあ・・・ こんなにも 大好きな人は おりません それほど好きです 自分のことが 自己愛に 溢れた男が 言うセリフ 吾の口癖と 寸分たがわず 自己愛と 自己肯定感の 塊です 今日も実践 「オレサマファースト」

          過ぎたるは及ばざるがごとし

          決別の春

          卒業のシーズンですね。すでにそこここでお別れと旅立ちが進行しているのでしょうね。ついては、半世紀の歳月を遡り、JKとなって、この季節の恋を詠ってみました。 報われぬ 吾の恋を知り 憐れみて 涙し友よ 決別の春 伝えたき 想いを胸に 抱きつつ 三度目の春 めぐりて終わりぬ 口づけを 別れの春に 成就する 型式旧き 吾の恋作法かな

          決別の春

          愛してやまない祖国について

          どうも日本人は自国を卑下する傾向が強過ぎるように思います。わたしは、職業柄、多数の国々を見てきました。そして、いま思います、「日本は、世界中に二百近くも存在する国々のなかで、最も上等なものの1つである」と。 公平公正な選挙が実施されている。自由と民主主義が過不足なく実現されている。治安がすばらしく安定している、などなど、その長所を挙げれば、キリがありません。みなさん、こういう祖国を誇りに思ってくださいませ。 青色の 申告を終え 安堵する 国民の義務 果たせたことに 投票

          愛してやまない祖国について