見えてきたコロナの実態と希望
コロナには大きな謎が3つある。
①なぜアジア各国だけ死者数は少ないのか?
②なぜ特定の人だけ重篤化していくのか?
③なぜ特定の人だけ感染拡大をさせてしまうのか?
である。この3つのすべてに説明が付くなら、理論上はコロナを完全に止めることが現段階でもできると思っていたが、その光明が見える説
先日、ソフトバンクの孫さんが、4万人の抗体検査の結果を発表。全国のソフトバンクショップのスタッフを対象にしたものだけど、東京都内だけでも1.1万人近くの検査結果で、示唆に溢れる内容になっていた。
◾️参考:ソフトバンク4万人抗体検査速報の動画
https://youtu.be/O6ivx0qndFQ
◾️参考:都道府県別の結果
この結果を元に、東京都のコロナ感染後の致死率を算出してみた(6月現在)
住民数 13,982,622人
東京都陽性率 0.37%(ソフトバンク調べ)
東京都想定感染者数 517,350人
東京都死亡数 311
東京都想定死亡率 0.6%
↓
70歳以上致死率 0.46%(インフルは0.3%)
70歳以下致死率 0.13%(インフルは0.01%)
PCR検査を母数にしたら致死率5.7%だけど、抗体検査ベースなら致死率0.6%、さらに70歳以下となれば致死率は0.13%という結果になった。だいぶ低い数字だと個人的には感じるし、経済を動かせる数字じゃないかと思ってる。
この数字に信憑性はあるのか?
当然、そのような話になるが、この致死率0.6%というのは、先日ポストした米国🇺🇸ニューヨークの抗体検査の結果でも、ドイツ🇩🇪の毎週50万人へのPCR検査の結果でも、どの国も同じ致死率になっていた。
◾️参考: ニューヨーク市の想定致死率
https://note.com/tkiroku/n/n376e3946bb9
◾️参考: ドイツの想定致死率
https://www.google.com/amp/s/news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/amp/000180180.html
この結果から推察されることは?
今まで様々な議論が出ていたが、ハッキリわかったことは以下の点になると思う。
なぜアジア各国は死者数が少ないのか?
→抗体検査の結果から見れば、コロナの感染後致死率はどの国も変わらない(各国とも約0.6%程度)
→つまり感染しても死ににくいのではなく、感染しにくい○○(すでに抗体持ってるとか、遺伝的なものとか)なんじゃないか?
という有意な仮説が浮かび上がってくる。
感染しにくい=総じて免疫力が高い
それを支える○○があるのだと考えると筋が通る。米国や欧米にはなく、アジア各国にはある○○。ここにコロナ対策の大きなヒントがある気がする。
免疫力が高くなる背景とは?
コロナウィルスはアジアでは比較的何度も発生してるウィルスであり、アジア人は新型コロナにも、すでに効果的な免疫を持ってる人が多い可能性は高い。
またBCG摂取による、副次的な免疫力アップという話も、まだハッキリとした結果は出てないが、可能性はあると思う。
HLAによるサイトカインストームの話も有力。HLAとは白血球などの細胞の血液型で、この違いにより、感染しやすい、しにくい、サイトカインストームによる重篤化になりやすい、なりにくいが決まってきてる可能性もある。
さらに、とんでもない新説が登場した!
しかしここで、とんでもない着想の「新説」が、京都大学大学院の上久保靖彦特定教授と吉備国際大学の高橋淳教授から出てきた。ウイルスには最低でも3つの型があり、それぞれの特性や感染経路によって国ごとの感染者数や致死率の違いを説明しようという「新説」だ。
この話は、ここまで話してきた「アジアや日本の人々は、そもそも感染しにくい=新型コロナへの免疫力が高い」という仮説も合理的に説明ができる。
さらに冒頭にまとめた「コロナの3つの大きな謎」のすべてにも、合理的な説明が可能になっている。
この新説がもし事実なら、世界のあらゆるコロナ政策はひっくり返る。すさまじい政治的破壊力を秘めている新説だと思う。ぜひじっくり読んでみて欲しい。
◾️参考: 上久保教授たちの新説
S型への抗体には「抗体依存性感染増強(ADE)」効果がある。それは、以前感染したウイルスに対して成立した免疫が、次に感染したウイルスの重症化を引き起こすことである。これは、同じコロナウイルスのSARSで起こった現象である。上久保氏らは、致死率を計算する方程式をつくり、G型に感染した際に致死率を上げてしまうのは、S型に感染した履歴であることを明らかにした。
具体的には、ADEが起こるとウイルスの増殖が盛んになり、患者のウイルス排泄量が増える。すなわち「スーパースプレッダー」になる。さらに、大量に増えたウイルスに対して過剰な免疫反応が起こると、ウイルスのみならず身体の組織を攻撃し、重度の呼吸不全や多臓器不全等を引き起こすため、死に至ってしまうということだった。
要するに、「S型への抗体によるADE」と「K型への細胞性免疫による感染予防が起こらなかったこと」の組み合わせによって、欧米諸国ではG型感染の重症化が起こり、致死率が上がってしまったということだ。
全文記事: 日本のコロナ致死率の低さを巡る「集団免疫新説」が政治的破壊力を持つ理由
https://diamond.jp/articles/amp/238988?skin=amp
この新説に対して唯一異議があるとすれば「免疫によってアジア各国の重篤化率と死亡率が下がった」としてる部分くらい。先に述べたように、米国🇺🇸、ドイツ🇩🇪、日本🇯🇵共に、想定致死率は0.6%となっており、差分がない。この点は更なる考察が必要かと思うが、「重篤者ではなく、スーパースプレッダーが増えた」ことで、感染者数が爆増したとするなら、この新説が有意なことには変わりない。
コロナには大きな謎が3つある
①なぜアジア各国だけ死者数は少ないのか?
②なぜ特定の人だけ重篤化していくのか?
③なぜ特定の人だけ感染拡大をさせてしまうのか?
この3つに答えが出せたのなら、ワクチンの開発を待たずとも、効果的な対策を打ち出していくことができると感じる。その意味でも、今回のソフトバンクの対応は非常に価値があった。そしてこの新説に対して、より強い期待を持つことができた。心から期待したいと思う。