立教大学の現代文【大学入試現代文analyze⑱】2023版
前回の分析
〇分析の方針
立教大学は2022年以降、重課金式連続で全学部日程の受験を設定しているので、この2022-2023の2年分の分析を行う。
〇問題構成
・日程ごとの違いはあるのか
<違う点>
・漢字の問題が
①大問1
②大問2
③両方出る
④両方出ない
のパターンがある。しかも毎年ランダムに設定されている(=この日程はこの傾向、というわけではない)ので「そんなもの」と思っておくとよい。なお、書くパターンとマークするパターンに分かれる。
・脱文挿入が出たり出なかったり。
<同じ点>
・大問1に記述問題が出題される。大体20~40字である。
・問題構成
<大問1>【評論・随筆】
<大問2>【評論】
小数点となっているのは日程ごとに問題数が異なるためである。
基本的に選択肢問題が中心である。
〇文章/設問の分析
・文章について
<大問1>
<大問2>
〇文章量 : やや少なめ
→ともに3,000字弱。分量的には読みやすいといえるだろう。
〇文章内容の傾向 : ランダム
→現代社会について論じるものから、夏目漱石の随筆まで。出てきたものに対応する、そう「そんなもの」と思っておけばよい。
・問題について
<大問1>
<大問2>
【換言問題】 54%(比喩換言11%/定義語換言38%/その他5%)
【理由説明】 32%
【内容一致】 14%
換言問題が半分超。定義語換言が多いのだが、印象に残るのは比喩換言。この問題の秀逸さは特筆である。語彙力と文脈把握力の両方が必要となる。
また、内容一致の問題は「合っているものは1/誤っているものは2」の形式であるが、その配分が「2がやたら多い」「1ばかり」のような偏りがあることが多い。数字のバラつきなど気にしないこと。
〇対策法
・時間配分
総時間 : 75分
現代文(2題) : 50~55分
古文 : 20~25分
文章量も設問数がそこまで多くはないので、50分あれば解けると思うが、記述もあるので55分ぐらいを想定しよう。
・過去問演習はタテ?ヨコ?
基本的には毎年5日程分の問題が生産されるので、基本は過去問を解いていく方針でいいだろう。それをタテと言うべきかヨコと言うべきかは難しいところだ。
以上。次回は九州大学の分析です。