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今週の「噺の枕」⑲〜猪木だって迷うんだから

◇アントニオ猪木、逝く

アントニオ猪木氏が亡くなった。
プロレスも年に数回観戦する私にとって猪木氏は前の世代のヒーローという印象がある。

それでも、引退試合のことはなぜか覚えている。いや、試合内容というよりもセレモニーというべきか。

そこで彼は次の詩を読み上げた。

「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」 

何事にも果敢に取り組む猪木氏の在り方を象徴する詩だ。

なお、彼はその後こんな言葉を残している。

「迷わず行けよ、といった私も迷うことはあります」

なんだそりゃ、という発言でもある。このあたりも猪木氏らしさではあるが、あれだけの大人物でも迷うことはあるのだ

◇受験生も迷う季節

翻って、受験生である。

この季節の変わり目は高卒生を中心に迷いが深まる時期である。

模試の成績、他人の動向(推薦入試など)、志望校のこと等々。

そして、迷ってる自分がダメなものに思えて深く暗い穴へと堕ちていく。こうなると、帰って来れない。

しかし、迷うことは誰にでもあるのだ。
そこでどのように振る舞うかがこの受験の成否を決める、そんな時期に差し掛かっている。

そして、なによりこの時期の迷いなど、「迷わず行けよ、行けば分かるさ」と言えるものがほとんどだ。間違っても迷走してはならない

あとは健康に注意しよう。
元気があれば、なんでも出来る、のだ。

それでは今日の授業を始めます。

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武川 晋也
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