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なにを信じるか【受験虎ラム③】

〇記事の見出し

阪神タイガースのオープン戦の戦績が、酷い。

5試合を残して1勝11敗1分。多分最下位だろう。オープン戦の戦績なんてなんにもならないというスタンスの私でさえ不安と苛立ちを多少は覚える。

そのもやもやの矛先が監督や選手に向くのが普通だろうが、一部の阪神ファンはメディアの記事の見出しを槍玉にあげている。

たとえば、故障で離脱した梅野隆太郎選手が「開幕を目指して頑張る」というコメントを残したところ、「梅野、開幕スタメンへ前進」と書き立てたスポーツ紙があった。
3/16(土)の試合に佐藤輝明選手が欠場したところ、「佐藤、開幕スタメン剥奪の危機」と見出しを作ったスポーツ紙もあった。

監督や選手のコメントを記者が自分の解釈で(売れるであろう)見出しをつけて配信する。

そしてまともにソースを確認しない人間達の「世論形成」を行う。

それに一部のファンが反発しているという構図だろう。

ちなみに、この件に関しては岡田監督も思うところがあったのか、3/17(日)の試合後の囲み取材を「記者がウソを書くから」という理由で拒否した、という報道もなされている。


〇何を信じるのかは受験勉強の要諦

さて、新高3生も新浪人生も4月から通う塾・予備校ややるべき参考書の選定などにおいて様々な情報に囲まれる時期であろう。

その際に、是非とも「誰が」発信しているのかを確認して欲しい。これは受験(教育)系SNSアカウントの発信が間違っていて、予備校講師/関係者の発信が正しいという簡単な二元論で割り切れるものではない。それぞれに一分の正しさと誤りがあると思って「疑って」かかるといい。そしてその中で一番信じられそうな意見を採用するのがいいだろう。

また、自分と何が同じで何が違うのかという自分自身との比較を必ず行って欲しい。他人のキラキラとした、またはドラマティックな受験生活は必ずしも自分に当てはまるとは限らない。人は人、自分は自分である。

そして、最後は自分が決めること。誰々が言ってるから、と自分の人生を他人に任せないことだ。

誰が何を言っているのかを自分のこととすり合わせながら考えて採用する。それができるだけであなたの受験生活は大きく変わる。

それでは。

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武川 晋也
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