富山大学の現代文【大学入試現代文analyze㉓】2023版
〇北陸・新潟シリーズ第三弾
これまでの分析
〇富山大の国語の特徴
問題構成をご覧いただこう。
作問の方針が一定ではないというのが特徴と言える。
2021年までは最終問題に200字の要約を課していた。記述問題も2~3行(100字程度?)のものが中心だった。
2022年から要約問題をなくした。
2023年から評論と小説の2題構成になった。
これは金沢大学も然りなのだが、北陸の国立大学は入試問題の構成がやや流動的なのかもしれない。(偶然だと思われるが)
要は、2024年の入試がどういう構成になるかは全く分からないので、変に予想しない方が良いだろう。
〇文章についての分析
・評論について
<文種> 人文学系統
かなりざっくりではあるが、言語学系統の文章からの出典が、ここ数年は中心となっている。
<分量> やや少なめ~標準的
2022年以降は3,000字程度である。
しかし、現代文2題に古文1題を解かなくてはならないことまで考えると、少ないとは言えない。
・小説について
2023年からの出題で、出題傾向と言えるものは見いだせない。何より過去にも出題が無いので何とも言えない。
ただ、問題内容はシンプルなので後述するが、三重大の問題などで練習可能と思われる。
〇設問についての分析
・要約が無くなった代わりに……
文学史など多岐にわたる出題となった。
そして昔から慣用句などを含む空欄補充問題も出題されるので、私大っぽい部分もある問題構成である。
〇対策法
・想定時間配分
試験時間:90分
想定時間配分
現代文(大問1.2)60~70分
古文(大問3)20~30分
→大問3つで90分なので分量はやや多いと言える。
現代文は問題数もまあまあ多いので60~70分ぐらいの想定でいいだろう。
・設問分析
①通読してから?読みながら?解く??
<評論>
通読してからがおすすめ。作問自体が論のまとまりをあまり意識していない上に、文章も短いことが多いので問題ない。ただし、読みつつ解き進めても作業上の問題はない。
<小説>
通読がおすすめ。文章を通して何を伝えようとしているのかを登場人物の描写を通して理解していこう。
・タテ?ヨコ?
評論はタテ(過去問を古い年度まで掘り下げて実施)がおすすめ。ようやく問題も復活するかもしれないので念のため解いておこう。
小説はヨコ。三重大学の問題がおすすめである。
以上です。
次回は福井大学の分析です。
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