甲子園の教育論⑪勝てば官軍
◇6/22の試合を振り返る
中日1-2阪神
勝 青柳
S スアレス
負 大野雄大
阪神タイガースは大野雄大が苦手だ。
今シーズンは前年までの蓄積疲労からか、全体的に成績を落としている大野雄大だが、阪神戦だけは相変わらずの好成績であった。試合前の対阪神戦防御率は1.13(通算は3.49)。
ちなみに、彼は筋金入りの阪神ファンである。故に昨シーズンのFA宣言時には阪神ファンは移籍を大いに期待した。
そして、阪神タイガースはバンテリンドーム、すなわちナゴヤドームも苦手だ。
今シーズンも試合前時点で1勝2敗で負け越していた。甲子園では3勝1敗1分である。あの青い壁を見ると、阪神ファンは少し元気を失う。そもそも青色は食欲を減退させるらしい。とか思いながらそうめんを三束も食べてしまったのは内緒だ。
苦手と苦手が交わるこの試合。最悪完封負けだ。しかし、なんとかリードを守り切った。スコアだけ見れば僅差の試合だ。しかし……。
◇チャンスを活かせたか
この日、タイガースにとってチャンスらしいチャンスは2回表だけだった。
・1アウトから佐藤輝明が打球音がホームランの特大の2ベース。
・サンズが四球でつなぐ。
・ここで7番の糸原。復帰後あまり調子がよく見えない彼が粘りながらきっちりとライト前に運び佐藤輝明が生還。1点先制。
・そして、得点圏打率が4割近い梅野がタイムリーを放ち、サンズが生還。2点目。
・次の青柳がまさかのバント失敗。2アウト。
・近本がライト前にヒットを打つも糸原の足がめちゃくちゃ遅く、まさかのホームタッチアウト。チェンジ。
文字に起こしたが、今日の攻撃のハイライトは以上である。その他の回は大野雄大に捻られ続けた。
一方の中日も4回裏に得点した。
・高松のヒット→盗塁+梅野の悪送球で無死三塁。
・高橋周平が内野ゴロを打ち得点。
ここはしぶとかった。その後もう一度中日に流れが来る。
6回裏にに先頭の大野雄大がヒットを打ち、そこから広げた1死1-3塁のチャンスで高橋周平が内野ゴロ併殺打。無得点に終わった。
ここが勝負の分かれ目だった。
チャンスは中日の方が多かった。しかし、決められなかったのだ。
なんだかんだで勝ちきった試合であった。
◇勝つことで開ける世界がある
受験ではよく「ギリギリの成績で偏差値上位の学校に行くよりも自分の成績相応の学校に進んだ方が良い」という口当たりの良い言説がある。
少なくとも私の経験並びに観測範囲では嘘も良いところである。
もちろん、成績に見合わぬ所に行って落ちこぼれる人も居るのだろうが、ハッキリ言って入学後の努力が足りないだけである。
大学受験でも高校受験でも中学受験でも、入って満足する人間はそこまでの人間である。
入ってから何をするかが大事なのだ。
だから、ギリギリでも入学することは意味があることなのだ。
勝てば官軍。
もちろん、今日の青柳→岩崎→スアレスの継投並びに中野の球際の強さが引き寄せた勝利でもあるので、勝利は必定の理であるとも言えるが。
明日が大事。アルカンタラ、頼むで!
それでは。
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