【チョークをにぎれば】
教師の仕事道具 「チョーク」
昔に比べて,環境にも優しく,手にも粉が付きにくく改良されている。教師になりたてだったころと比べてもチョークの性能は段違いにアップしている。本校で扱っていたチョークは以下のもの。個人的にはかなり気に入っていた。
これまでのチョークと違い,色の豊富で蛍光色が黒板でかなり映える!
色盲の児童にも有効!僕の板書は,矢印やら吹き出しやらでかなりカラフルになるので,色が映えるというのはとても大切だ。子どもたちも授業でチョークをもって説明を始めると目がキラキラしている。
しかしある日,何がきっかけかわからないが,このチョークを学校が購入しなくなった。
あれだけ気に入っていただけに,残念。
ならばと自分でamazonで買うことにした。
購入後,しばらく学校で使っていると,他の先生たちも興味をもつ。
その先生たちにもおすそ分けをしていき,少しずつこのチョークの支持層を増やしていった。
そうすると事務の先生もこの動きに気付いてくれて,このチョークが再度購入されることになった。聞いてみると学校からチョークが消えた理由は他の会社のもチョークをたくさん買ってしまったからだそうだ。
さて,学校で買ってもらえるようになったぼくのお気に入りのチョーク。
ここで一つのことがよぎる。
「この手元にある自腹のチョークどうしようかな・・・。」
でもまあ次の瞬間には,
「よし!家で使おう!」と結論が出た。
どうせなら,駐車場を解放しよう!
我が子と描こう!
娘たちも駐車場が大きなキャンバスになって大喜び!
とにかく描きまくった。
しばらくすると近所の子も集まってきた。
地面に絵をかく経験なんて昔はよくあったらしい。
父世代にとってその光景はまさに少年時代。
でも今の子はなかなかそういう経験がない。せっかくの機会。近所の子どもたちにも一緒に描いてもらった。もちろん3密は守りながら・・・
どの子も実に楽しそうに描いている。
黙々と描いたり,相談したりしながら描く姿を見ると,やはり遊びの中にこそ学びがあるもんだなあと感じた。
でも一番楽しんでいたのは自分だ。懐かしさと恥ずかしさを混ぜくちゃにして,子どもの顔をした大人が描きまくった。
作品完成,写真撮影,鑑賞後は水でさようなら。
このチョークはホタテ貝でできているから人にも環境にもやさしい。
水を流すと,鮮やかな色が混ざって,またもやきれいな色を生み出した。
誰の心にも描きたいことはきっとある。
チョークはそのハードルをグーンと下げてくれる。
チョークをにぎれば,だれだって・・・・ね!
地面にはカラフルなこいのぼり
上空には青空が広がっていた
今度は青空をキャンバスにして,子どもたちに描かせてやろうと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひフォローしていただけると嬉しいです。素敵なGWをお過ごしください。
2020.5.5 子どもの日,おもちゃの日,子どもへ本を贈る日,わかめの日
1144字 がんT