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プライバシーテックスタートアップに一人目PdMとして入社してからの半年について
こんにちは!
株式会社AcompanyでPdMをしております、中村(@tkfmnkmr)です!
このnoteはAcompany😎 Advent Calendar 2024の14日目の記事です。
PdMとして、プライバシーテックスタートアップである弊社Acompanyになぜジョインして、半年経った現状がどう見えているのか、入社エントリも兼ねて書いてみようと思います。
これまでの経歴
Acompanyに入社するまでの経歴を簡単に紹介します。
設計事務所勤務時代
学部・修士と建築を学び、設計士になることに疑いがなかったため、そのまま建築設計事務所で構造設計をやっていました。建築は実践知で成り立つ学問の側面と、実際に生活に関わる実務の側面がある面白い分野で、今でも好きです。
IT企業へ転職
当時の建築設計業界はBIMと呼ばれるデジタル技術を用いた設計手法が取り入れられ始めたぐらいで、まだまだ実務面での効率化を図るようなプロダクトが少ないと感じていました。設計も面白かったのですが、設計に関わる負を解消する方にシフトした方が面白そうだ、ということでIT企業に転職してWebディレクターとしてITキャリアをスタートします。
Webディレクター→UXデザイナー→PdM
その後医療→デザイン→金融→アドテク、とドメインを変えながら、UXデザイナーやPdMとして業務をしてきました。肩書きはどれでも、ユーザー・顧客のことを考えて物作りをする、ということは一貫しています。Webディレクターとして集客施策に取り組んだり、BizDevに近い動きで自らでTAMSAMSOMの試算をしたり、時にはスクラム開発の中に入ってプロマネの動きをしたりなど、とにかく幅広く必要なことをやってきて今に至っています。PdMとしての肩書きだと概算3-4年くらいになりそうですが、見合う実力があるのかもわかりません。ただ、かの有名なプロダクトマネジメントトライアングルは意識して動いていたりします。
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Acompanyに入った理由
そんな感じでPdMをやっていますが、なぜプライバシーテックというそれなりにニッチな領域を攻めるスタートアップを次のキャリアとして選んだか、を次にお話しします。
前職の業務領域に近かったこと
前職ではパブリッシャーサイドのアドテクをやっていて、個人的に面白いと思える、かつPdMの職能としてもドメイン知識をそれなりに蓄えている状態でした。転職検討の際に、ちゃんとドメイン知識を生かせそうなプロダクトを作っているところに行きたいと思っていたところ、データクリーンルーム、という単語をたまたまSNSで見かけて、カジュアル面談に応募した、というのがAcompanyとの出会いでした。
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事業ポテンシャルの魅力
選考フローの中で深く確認した一つ目として、事業のポテンシャルがどうか、ということがあります。前職でやっていたアドテク事業が、自力ではリカバリーがしづらいような環境にいたこともあって、事業そのもの将来性とポジショニングはしっかり話を聞きました。その上で、①秘密計算技術やそういった技術を活用する法律といった参入障壁の高いドメイン知識に立脚したプロダクト展開、②市場の中で競合となりうる企業が少なくとも日本国内ではいない、③市場がこれから成長していくフェーズ、という3点において、魅力的なポテンシャルを持っていると感じ、ジョインすることに決めました。
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特有のカルチャーと相性
また、よく言われるカルチャーについても、相性が良いと選考段階で判断できました。弊社のValueであるBe Cool.が、邪悪な姿勢を取らない、というものなのですが、まさに私が良しとする環境とマッチするもので、選考の中でお話した際にも実際に体現されている方が多いように感じることができました。選考の短時間で感じることができるなら、ぜひ信じてやってみよう、と決断しました。
入社後半年経った現在の所感
入社した時期が2024年6月なので、記事執筆時点まででおよそ半年経過していることになります。入社前の想像とどのくらいギャップがあったか、というとあるところとないところがある、という感じです。
カルチャーに関しては全くギャップがなかった
これはすごいことですが、選考段階で感じていたカルチャーイメージをそのまま社内でも実践できていて、これには大変驚きました。いくら信じて入社したとはいえ、少しくらいは合わないところが出るかな、と思っていたのですが、全くありませんでした。邪悪な人がいません。すごい。
半年を振り返ってみても、本当に不都合なく働けているので、大変ありがたいことです。
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事業は想像よりも難易度が高かった
今度はギャップのあった方で、ある意味覚悟していた部分でもあるのですが、想像よりも事業を理解するハードルが高かったです。参入障壁が高いのはそうなのですが、何より技術・ドメインをプロダクトに転化して社会実装するところの難しさが想像より上です。顧客のニーズを本当の意味で理解しないと、すぐに売れないものになってしまうリスクがあるので、いい意味で身を引き締められるスリルのある状況ではありますし、PdMとしてこれほどやりがいのある環境もないな、と思っています。
今何をやっているのか
では、PdMとして今Acompanyで何をやっているのかをお話します。
プロダクトマネジメントの導入+実務全般
一人目PdMなので、プロダクトマネジメントの概念がそもそも薄い状態からスタートしなければなりません。
プロダクトマネジメントがどのように良い効能があって、どういったプロセスを踏むのか、そのために何が必要なのか、を実務をやりながら導入していく必要があり、それを現在進行形で実施しています。
ひたすら色々な人と関わらせてもらいながら、プロダクトの良い在り方を日々模索する、具体的にはロードマップと方向性を確定していく、というのが今の私の主なミッションです。これはいずれ経験を記事にしたいです。
顧客の現場業務プロセス改善
今担当しているプロダクトはちょうど導入が入り始めたくらいのところで、まだまだ顧客の声が足りないフェーズにあります。したがって、如何に顧客の生の声を拾えるか、というのはプロダクトの価値向上に大きく関わってきます。結果、顧客の現場に直接入らせてもらいながら、業務プロセスを改善できるところがないか、クライアントに提案したりアプリに反映したり、ということを行なっています。現場に入って自身でペインを実感することの大事さをひしひしと感じるこの頃です。
今後のチャレンジ
半年PdMとして奔走してきて、プロダクト・組織ともにまだまだ課題がたくさんあることを突きつけられる日々です。これからチャレンジしたいことをいくつか残しておきます。
プロダクトマネジメント組織の拡大
事業規模が徐々に拡大している状況で、各プロダクトにPdMを置く、という必要性が高まってきています。私自身の力量を上げることはもちろんですが、その上で複数の経験値を生かしてPdM職能を組織化して進めていくことができれば、プロダクトの価値もジャンプアップできるのではないか、と考えています。
プロダクトマネジメントの効率化
弊社はスタートアップなので、スピードは特に気にしなければなりません。一方で、先も挙げた売れないものになるリスクが他ドメインよりも高いため、慎重にならねばならない状況でもあります。
このスピードと質の両立をするために、現状組織に応じた効率化が目下の課題でもあります。要件定義をどう早めるか、開発の手戻りをなくすためにはどうすべきか、色々なカットで見つめながら、より良いプロダクトマネジメントの在り方も探さねばならないと思っています。
最後に宣伝
弊社Acompanyでは現在「冬の採用強化祭り」をやっています!ここまでのお話で何か気になるポイントがある方は、ぜひ採用サイトを覗いていただけるととても喜びます。
もちろんPdMも絶賛募集中です!
領域だけ見るとかなり地味に見えますが、PdMの方ならこの領域の良さを理解いただけると思います。
疑問点があれば私個人にでも結構ですので、お気軽にご連絡ください!
ぜひ難しい課題を一緒に解いて、社会実装するためにお力を貸してください!