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【イベントレポート】ヨンナナmeets #4:未利用魚「香住ガニ」と食の持続可能性

みなさんこんにちは。
合同会社ゆたか代表の東海林温(しょうじゆたか)と申します。
現在は、イベント事業、キッチンカー事業、キャリア支援事業、クラフトビール開発事業を展開しています。
また、事業を通じて食品ロス削減やアップサイクルへの取り組みや経営者育成にも携わっています。

2024年9月15日、私たち合同会社ゆたかは、「未利用魚」をテーマにしたイベントを開催しました。
今回のイベントでは、兵庫県香住町で水揚げされる紅ズワイガニ「香住ガニ」を提供することで、持続可能な食文化の創造や食品ロス削減への貢献を目指しました。
未利用魚に対する理解を深めると同時に、その魅力を参加者と共有することを目的とした本イベントには約50名の方に参加して頂きました。

未利用魚には、以下のような種類の魚が含まれます。

  1. 需要が少ない魚:市場であまり人気がなく、消費されることが少ない魚。例:トビウオ、ホウボウなど。

  2. 規格外の魚:通常のサイズや見た目の基準に合わないために流通しない魚。例:小さすぎるアジやサバなど。

  3. 副産物の魚:主要な魚を漁獲する過程で偶然捕れるものの、消費されない魚。例:混獲されたメゴチやイソゴンベなど。

  4. 地域限定の魚:特定の地域でしか漁獲されないが、全国的な知名度や需要が低い魚。例:地方特有のサメやタチウオなど。

これらの魚は通常の市場には出回りにくいですが、食材としての価値は十分にあります。

香住ガニは焼きガニや甲羅酒などで提供され、食材の多様な可能性が披露されました。
参加者からは「こんなに美味しいとは思わなかった」「今まで未利用魚に注目したことがなかったが、積極的に取り入れてみたい」という感想が寄せられました。


兵庫県香住町で水揚げされる紅ズワイガニ「香住ガニ」
甲羅に日本酒を注いで甲羅酒を頂きました

ただ美味しい料理を提供するだけでなく、イベントでは香住ガニを含む未利用魚が市場に出回らない理由や、その背後にあるストーリーも参加者の方々と共有しました。
紅ズワイガニは水分が多いため、通常のズワイガニに比べて流通量が少なく、その結果、未利用魚として扱われがちです。
しかし、食材としての価値は決して低くなく、むしろその柔らかい食感や独自の風味は、多くの可能性を秘めています。
このストーリーを知ることで、参加者の方々には「食材に対する新たな視点を持つようになり、食べ物に対する感謝の気持ちがさらに深まった」との声も頂けました。
また、未利用魚の活用は、漁師の方たちの収益にもつながり、地域経済の活性化にも寄与するという点も未利用魚を活用する意義を強く感じるイベントとなりました。

ヨンナナmeetsは、フードロス削減やアップサイクル、地域活性化をテーマに各地の名産品を取り上げ、その価値を発信しています。
第3回の「夏野菜」をテーマにしたイベントに続き、今回は未利用魚というテーマで、食文化の新しい可能性を模索しました。

イベントを通じて、多くの参加者が未利用魚の価値に気づき、普段の食生活に取り入れてみたいという意見を頂きとても嬉しく思います。
アンケートでも「このような形で持続可能な食文化に貢献できるイベントに参加できて嬉しかった」「フードロスや環境問題に対する意識が高まった」といった声が多数寄せられ、ヨンナナmeetsが食材を通じて社会的な問題解決に貢献できていることが改めて感じられました。
今後も各地の名産品や未利用食材をテーマに、持続可能な食文化や地域経済の活性化に寄与するイベントを継続していく予定です。
今回のイベントを通じて得られたフィードバックを活かし、さらなる工夫を凝らしながら、多くの人々に新しい食の楽しみ方を提案していきます。

最後に、今回のイベントにご参加いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
これからもヨンナナmeetsは、地域社会に貢献し、持続可能な未来を目指して活動を続けていきますので、どうぞ引き続きご支援とご参加をお願いいたします。

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