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少し気を付けるだけで、伝わる求人作成のポイント

こんにちは、人事コンサルタントのたかはるです。

初めての投稿となるので、少しだけ自己紹介をします。
大学を卒業後、採用、営業、金型組立、事業推進と様々な職種を経験しており、経験してきた業界はIT、保育、金属加工、人材業界となります。
多種多様な職種、業界を経験しており、現在は採用支援を強みにした人事コンサルタントとして活動中です。
採用については、IT業界を中心に保育や技術者派遣と10年程、携わってきたので、採用計画や戦略の立案と実行から面接、応募者対応などの各種オペレーションと、一連の採用業務を経験してきています。

また、キャリアコンサルタントの資格も取得しており、入社後のキャリアサポートや1on1、定着支援なども行ってきました。

noteではこれまでの経験で得たこと(主に採用関連)を中心に、企業と社員がwin-winになれる情報を発信していきます。
主に人事(特に採用)に関わる方に読んでいただければ幸いです


あたりまえだけど、求人情報はとても大切

今回は「求人情報作成のポイント」についてお伝えします。
なぜ、求人情報のポイントかというと、当然のことですが採用をする時に重要な情報となるのが求人情報だからです。
求人情報は仕事内容、待遇など、求人側、求職者の双方にとって、重要な内容が記載されており、応募判断の軸となります。

応募が集まらない、求めている人材から応募が無い時には、リモートワークや独自の福利厚生、休日休暇の多さ、他社より高い年収などの訴求内容を、強く打ち出す求人を作成すると思います。
方向性としては間違えではないですが、その前に確認するポイントがいくつかあると、私は考えているので、それらのポイントをお伝えします。
ちなみに求人情報は求人票、ナビなどの求人広告、自社採用ページの募集要項などのことです。
尚、試用期間や給与の記載方法など、求人票のルールではないのでご注意ください。

読み手のことを考える

繰り返しになりますが、求人情報は求人側、求職者にとって、とても重要な情報です。
そのため、求人内容を正確に相手へ伝えないと、認識齟齬が発生している状態で選考を行うことになります。

面接などで求人内容の認識齟齬がわかった場合、選考辞退となることもあります。
そうなると企業、応募者にとって、面接などを実施した時間が無駄になりかねませんし、求人内容に齟齬があるまま入社してしまうと、早期離職へ繋がり、結果的にlose-loseとなってしまいます。
そうならないために、今回は認識齟齬が無く、正確に相手へ伝える求人情報作成のポイントをお伝えします。

ポジション名(職種名)は、一般的でわかりやすく

まずはポジション名です。
ポジション名は一般的で且つ、仕事内容がイメージできる名称にする。
自社独自や一般的でないポジション名を記載してしまうと、誤解やイメージがわかずに応募へ繋がらない、ということになります。

例えば、オフィスインテリアの販売を手掛ける企業が、自社製品の営業担当を募集する際に、営業担当の自社呼称であるオフィスアドバイザーで募集を行ったらどうなるでしょうか。
オフィスアドバイザーというポジション名から、法人向けにオフィスを紹介する不動産営業、職場環境のコンサル、そもそも何をする仕事がイメージつかない、と読み手は思うかもしれません。

そうなると、オフィスインテリア営業を志望している人が、この求人のポジション名を見ても、仕事内容や諸条件などの詳細を読まずに離脱する可能性があります。
反対に仕事内容を確認せず、ポジション名から推測して、不動産業界で営業をしたい人からの応募があるかもしれませんので、今回の場合は営業、法人営業などをポジション名にするのが適切な記載になります。

とわいえ、募集の段階から社内で呼称されているポジション名を伝えたい、ということもあると思います。
その場合は「営業(オフィスアドバイザー)」とポジション名を記載し、仕事内容などへ「オフィスを快適で安らげる環境にしたいとの想いから、弊社では本ポジションをオフィスアドバイザーとしています」という形で記載するのも一つの手です。

ポジション名は、求人で一番初めに見る人が多く、検索を行った際に表示される項目でもあります。
そのため、ポジション名から仕事内容がイメージできずに、求人の詳細を見てもらえない、誤った認識で選考へ進んでしまわないように注意しましょう。

仕事内容は具体的に

実は仕事内容も、ポジション名以上に誤解を与えやすい項目です。
なぜかというと、企業によって同じポジション名であっても、仕事内容が異なるからです。

例えば総務担当者を募集する時に仕事内容へ「総務業務全般」と書いてある場合、みなさんはどんな仕事内容をイメージするでしょうか。

備品や各種アカウント管理、社内環境整備、社内行事対応、来客対応などのイメージがあると思います。
中には勤怠管理、社保手続、給与計算、採用業務、入退社手続、契約書対応をイメージする人がいるかもしれません。

採用は人事で、給与計算は経理じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、会社によっては、総務が給与計算をしていても不思議ではありません。
ちなみに私は総務部所属で採用業務をしており、他の総務部メンバーが給与計算をしていたという経験があります。

恐らく総務の仕事内容は企業によって範囲が異なり、さらに複数のメンバーがいる場合は担当が分かれているので、仕事内容を記載する場合は、総務業務全般と記載するのではなく、具体的に何をしてもらうかを記載する必要があります。

例えば入退社対応、社保手続き、勤怠管理をメインに担当し、状況に応じて各種アカウント管理、社内環境整備、社内行事対応もする場合の募集はこんな感じで記載します。

【仕事内容】
入退社対応、社保手続、勤怠管理をメインにご担当いただきます。
余裕があれば各種アカウント管理、社内環境整備、社内行事対応などもお任せします。

このように記載すると、自分がメインで担当する業務は何かが明確になります。
仕事内容へは携わる可能性がある仕事内容を全て記載したくなる気持ちもわかりますが、そうすると業務範囲が広くなりすぎて、自分の経験やスキルを活かせるか、仕事内容がイメージ出来ない、ということになりかねないので注意が必要です。

しっかりと仕事内容を記載すると、求人票から仕事内容がイメージできるので、選考段階からギャップを減らすことが出来ると共に、応募者としても自分の経験やスキルを活かせるか、自分のやりたいことなのかの判断材料になるので、応募者自身がセルフスクリーニングを行うので、有効応募が増えます。

とここまで、ポジション名、仕事内容について、お伝えをしてきました。
もう少しだけお伝えしたポイントがあるので、次回の投稿でお伝えしたいと思います。
次回お伝えするポイントも基本的には、読み手が理解できる内容を記載することがベースになりますが、若干テクニック的なところもお伝えしたいと思うので、楽しみにしてください。


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