スケールを利用してコードの構成を知る?分かると便利!ダイアトニックコードの紹介!
以前コードを紹介した記事をあげました!(こちらの記事でコードについてまとめてあります)
https://note.com/tkbass95kyoto/n/nacd2ac558be1
コードには種類や量がたくさんあり、うまく使うと表現につながります。
しかしその前に覚えるのが大変そう。という壁にぶつかることがよくあります。コード理論とスケール理論の1番初めの壁ですね。皆さんそこでよく挫折されているイメージがあります。
なので!今回はそんな方のための知識の紹介です!
その名もダイアトニックコード!
・ダイアトニックコードって何?
そもそもダイアトニックコードというのはなんだろう?というお話なのですが、ザックリ説明すると
スケールの中の音だけで出来ているコード
ということになります!
スケールの中の音というのは例えばCメジャースケールの時だったら
C|D|E|F|G|A|B|C
となります。
これをCメジャーのダイアトニックスケールといい、日本語では全音階と呼ばれたりします!
全音階とは
全全半全全全半
という配列の音階(スケール)のことです。がここでは話が難しくなるので説明は割愛します。
つなわち、ダイアトニックスケールはメジャーのスケールやマイナーのスケールということです!
さらに、メジャースケールとマイナースケールにも沢山の種類がありますが、ここでは一般的に使われているメジャースケールとマイナースケールを使って紹介します!
まずは、CメジャースケールとCマイナースケールおさらいです!
Cメジャースケール
C|D|E|F|G|A|B
Cマイナースケール
C|D|E♭|F|G|A♭|B♭
となります!これがダイアトニックスケールですね!
そしてダイアトニックコードというのはこれらそれぞれをコード化したものをいいます!
コードにするとこうなります!
CM7|Dm7|Em7|FM7|G7|Am7|Bm7(♭5)
Cm7|Dm7(♭5)|E♭M7|Fm7|Gm7|A♭M7|B♭7
となります!
いや、難しい。。これ覚えないといけないんです。。大変だ。でも!実はこれ法則性があってそれを知ると頭の中にスムーズに入ってくるんです。次はその覚え方を紹介していきます!
・ダイアトニックスケールを通してコードをみてみよう!
これだけの量のコードの並びを覚えるのはとても大変な作業です。しかし、これにはコツがあります!まずはメジャースケールとマイナースケールのそれぞれのコードトーンをアルファベットに置き換えましょう!
※今回はCメジャースケールとAマイナースケールを参考にします
このようになります。これをみて分かることはダイアトニックコードはダイアトニックスケールの音でしか構成されていないことです。音というのは限りなく多くありますが、コードを探すときは7音から探せばいいのです。そして、まずはこの構成音の中身全て覚えなくても、どのダイアトニックコードがメジャーなのか、マイナーなのかで覚えておくといいでしょう。それぞれのコードの種類を覚えておくだけで三和音と四和音が使えるようになります。慣れてくると
「Dmのマイナー3度の音ってCメジャースケールから見ると4度の音なんだな」
という風に理解が深まってきます。ここまでみれるようになるとフレーズ作成が早くなって行きますよ。さらに、この知識はモードスケールと呼ばれスケールを覚えるのにも便利です!(モードスケールはまた別記事で解説しますね!)
そして、コードの中身を理解できたらディグリーネームで理解していくのもオススメです。下の表がディグリーネームを入れたものになります。
ディグリーで覚えることによってスケールの主音(今回の場合はCとA)が変わっても対応することができます。(ディグリーネームはこちらの記事を参考にしてください)
https://note.com/tkbass95kyoto/n/n89ec7961e112
今回2種類の主音(CとA)でメジャーとマイナーに分けました。2種類も覚えるのが大変、難しいと思っている方もいるでしょう。実はこの2つはCのメジャースケールを覚えるだけで覚えることができるんです!AのマイナースケールはCメジャースケールの6つ目(Ⅵm7)から始めるとAのマイナースケールになります!これを”平行調”と言ったりします。注意して欲しいことはCメジャースケールとAマイナースケールのダイアトニックコードが同じということであり、Dメジャースケールになると平行調はBマイナースケールになり、変わっていくことです。
以上がダイアトニックコードについてになります。では、一体ダイアトニックコードを覚えることによって何ができるのか?次でそれを解説していきます!
・制作、アレンジの効率がよくなる?ダイアトニックコードを使ってみよう!
知識はついても使わないと持ち腐れになってしまいます。ここではダイアトニックコードの実際の使い方の解説をしていきたいと思います!ダイアトニックコードの1番の利点は曲のキーを判断できるというところです。
上記で解説したようにダイアトニックコードはダイアトニックスケールの音で作られたコードになります。ということは理解しているとコード進行からキーを逆算して判断することができるといいことです。キーの表記がない楽譜や適当なコード進行が綺麗に響いた時などこのことを理解していれば、キーがわかることが多いです!
例えば、
CM7/G7/FM7/CM7
というコード進行があったとします。この時に注目して欲しいコードはG7になります。ダイアトニックスケールの中でセブンスのコードはひとつだけであり、その音は5度であると決まっています。なので、そこからスケールを考えると1度の音はCということがわかり、キーはCメジャースケールということがわかります!その他にも、
FM7/Em7/Dm7/CM7
このコード進行の場合、考えられるキーはFメジャーキーかCメジャーキーの2パターンあります。では、まずFメジャーキーを想定して考えていきましょう。もし、Fメジャーキーのダイアトニックスケールの配列は以下です
FM7|Gm7|Am7|B♭M7|C7|Dm7|Em7(♭5)
となります。これを想定した上で上のコード進行を一旦ディグリーで表してみましょう!
FM7(ⅠM7)/Em7(?)/Dm7(Ⅵm7)/CM7(??)
ダイアトニックでは表せないコードが出てきました。ということはFメジャーキーでは考えにくいということです。では次にCメジャーを想定した時です。まずはCメジャースケールです
CM7|Dm7|Em7|FM7|G7|Am7|Bm7(♭5)
次に先ほどのコード進行をCメジャースケールを通してディグリーでみていきましょう!
FM7(ⅣM7)/Em7(Ⅲm7)/Dm7(Ⅱm7)/CM7(1M7)
今回はすっぽりとダイアトニックコードで説明できました!ということはこのコード進行のキーはFMではなくてCMであることがわかります。最後に
CM7/Am7/Dm7/G7
というコード進行があったとします。先ほども説明した通りセブンスコードはダイアトニックスケール内に1つしかないのでG7から考えたらCメジャーキーで取ることができます。では、ディグリーで表してみましょう
CM7(ⅠM7)/Am7(Ⅵm7)/Dm7(Ⅱm7)/G7(Ⅴ7)
となります。しかしここでAm7に着目してみましょう。この音はCメジャースケールからみると6番目の音になります。前章で述べたようにCM7とAm7の構成音は同じであり、平行調と呼びます。このことからこのコード進行はAのマイナースケールでも取ることができるわけです。では、マイナーのディグリーで表してみましょう!
CM7(Ⅲ♭M7)/Am7(Ⅰm7)/Dm7(Ⅳm7)/G7(Ⅶ♭7)
という風になります。このような場合は曲の雰囲気でキーを判断するのがいいと思います!さらに、スケールの知識コード進行の知識がついてくるとメジャーかマイナーのどちらで取るかの判断がしやすくなります。
・奥の深いコードの世界
今回はダイアトニックコードの紹介でした!今ある音楽のほとんどがダイアトニックコードとダイアトニックスケールで作られています。その他にノンダイアトニックコードという、これらの音にはないものがありますが、ダイアトニックコードとスケールを覚えていると頭に入りやすいですよ!
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