ベースラインを作ってみよう!使い勝手のいいサウンド 5度の解説
いざベースラインを作ってみようとしてもどの音を使っていいのか分からない、という声を多く聞きます。今回紹介する5度はとても使い勝手がいい音になります。
5度のポジションをしろう
※今回はルート音をCで考えていきます
まず5度の音の紹介になります!
ルートが3弦3フレット(C音)のときの5度を音を紹介します。
➀2弦7フレット(G音)、
②4弦3フレット(G音)
➂3弦10フレット(G音)
④1弦12フレット(G音)
があります。この3つのうち4弦3フレットと3弦10フレットの音は異弦同音でポジションが違えど同じ音になります。この4つがオーソドックスな5度のポジションになります!
まずは、手っ取り早くポジションで覚えてしまいましょう!では、紹介したそれぞれの5度の使い方やフォームをみていきましょう!
➀こちらの5度は頻出頻度が高いです。次のコードにも繋げやすいです。ただ、ルートより高い音になるのでボトム感は薄れます。ベースが楽曲を支えるセクションや場面では考えながら使ってみましょう!押さえ方はルートを人差し指で押さえ小指で5度をおさえるのがいいです。手が大きい人は薬指でも大丈夫です!
➁こちらの5度も頻出頻度は高いです。ルートよりも音程が低いのでボトム感も損なわれる心配はありません。ボトムを支えながらもフレーズを展開させたい時に使ってみましょう。フォームは人差し指でルートを押さえ、中指で5度を押さえるパターンと指の第一関節あたりでルートを押さえ、指の腹で5度を押さえるパターンがあります。個人的には➀よりも使いやすく、ベースらしいサウンドをしていると思います。
➂こちらの5度は➀のものと同じサウンドですが、押さえるフレットが(3弦3フレットからみた場合)離れた場所にあります。なのでぐグリスやスライド奏法を利用して繋ぐとフレーズにニュアンスが出ていいと思います。
④ハイポジションで尚且つ1弦にある5度の音はそのハーモニーをしっかり活かしましょう。ハイフレットはメロディアスなベースラインを組むときに便利なポジションになっています。5度のサウンドの特徴として”どこか解決しないサウンド”というものがあります。なので、5度を弾いた後に3度、またはルートの音を弾くことによって着地した感覚になります。ハイフレットや高音の弦はボトム感が少ないのでより”解決しないサウンド”を引き立ててくれます。
※度数についてはこちらを参照ください!
5度を使ったフレーズ紹介
それぞれの5度の特徴を掴んだら次はフレーズを展開させていきましょう。今回紹介するのは5度とルートだけを使ったものになります。
ルート+5度+ルート
オーソドックスなパターンでルートを弾き5度を弾いた後にルートに戻るというものがあります。先ほども説明したように5度は”解決感のないサウンド”です。ルート音は和音の主軸のサウンドであることから”解決するサウンド”と呼ばれたりします。なので5度を弾いたのちルートを弾くことによって安定したフレーズ展開を見せることができます。特に、ボトムを支えたいときは
ルート+5度+オクターヴ上のルート
ギターでいうパワーコードの形になりますね。ベースのフレーズでもよく使うものになります。コードを決定するサウンドがないのでコードがマイナーでもメジャーでも使えます。しかし、オクターブ上のルートはボトム感が薄いので使うときは気をつけましょう!
ルート+同弦にある5度(➂)+オクターヴ上のルート
先ほどのパワーコードのフレーズの5度を➂に変えたものになります。同じ弦にあるのでルートからスライドやグリスでいっきに、音程をあげましょう。そして下の弦(3弦の5度ならば2弦)にオクターヴ上のルートがあると思います。そのサウンドを鳴らしてみましょう。音程は先ほど紹介したものと同じでも雰囲気が変わります。弦を2本で行うことから、ボトム感も安定します。
5度の使い方のまとめ
5度はとても使い勝手のいい音でベースラインの入門にはうってつけのサウンドです。マイナーにもメジャーにもあることからパーフェクトフィフス(P5)と呼ばれたりします。音も
・ルートよりたかい5度
・ルートより低い5度
・同弦の5度
・1弦の5度
のように様々なポジションがありバラエティのあるフレーズ展開ができます。その中でも先程も話したようにルートと5度とオクターヴ上のルートから構成されるをパワーコードのサウンドは便利で使いやすいです。
➀➁➂の5度を使うことによってルートと5度だけで様々なシチュエーションに答えれることができます。
➀はベースがボトムを支えているバッキングをしているとき
➁はセクションの変わり目や小節の変わり目
➂はベースで大きな波を作りたいとき
個人的にはこのように分けて使っております。
フレーズやベースラインに悩んだら使ってみてはいかがでしょうか?
5度とオクターヴを利用してかっこいいフレーズを展開さしている楽曲を貼っておきますね!
【筆者紹介】
土田 航(つちだ こう)
京都でベース講師をやっております。
Youtubeにて弾いてみた動画やレッスン動画掲載中
レッスン生募集中!