GFR-02について

長くなったから分割して以下を別記事に

以下に書いたものを読み直してみると、GFR-02やglafit社についてネガティブなことをたくさん書いています。しかし、私は本心からglafit社さんは良いものを出してくれて、GFR-02という良いものを手に入れることが出来てラッキーだと思っています。本当ですよ。
否定的に取れるところは、十分改善できるところであったり、意欲的な製品開発を行う小規模なベンチャー企業ならば致し方ないところだと思っています。

はじめに"GFR-02"とは、

"glafit"というマイクロモビリティの機器を開発・製造する会社が作った第二世代目のHyblid Bike。折り畳み自転車に電動モーターが付いている第一種原付。あくまで第一種原付なので、たとえペダルを漕いでいる時でも歩道は走れず、免許もいるしヘルメットもいる。
しかし、この製品の特長的なところは、"モビチェン"という仕組みを使うことで、電動バイクと自転車の区分を運転者が(ある程度)自在に切り替えることができるところにある。だが残念ながら、この仕組みは2022年1月現在では商業販売されていない。
細かなスペックは、glafitのサポートページにGFR-02の取扱説明書があるのでそれを見てもらうとして、大まかには

  • 全長: 1250 mm

  • 車体重量: 19.4 kg (バッテリー込み)

  • 最高速度: 30 km/h

  • 電動走行距離: 約34 km

というもの。

なぜGFR-02を買おうと思ったか

以前からBD-1とかの折り畳みのミニベロが欲しかった。自転車でうろつくのも好きだし、車、電車、飛行機で旅行してその先でも気ままに移動する手段としても良さげに思えた。ただし、ちょっとお高いのと、雪国や山坂の多い丘陵地帯に住んでいたこともあり、なかなか買う踏ん切りがつかなかった。
また、運動不足のオッサンなので電動式が良いななども考えてしまう。かつてのママチャリの電動アシストのようなものでなく、ミニベロのe-bikeもいろいろと世に出ているようだ。でもそれらはさらに高く、重く、そしてバッテリーが大きいため飛行機に乗せられないということもあり、様子見が続くことになっていた。
そうこうしているうちに2020年ごろにYouTubeあたりでGFR-01という自転車のような電動バイクを見つけた。最初は「お、自転車としても使えて便利」と思ったが、よく調べると自転車としては扱われないようでガッカリした。、次世代機では自転車と切り替えができる仕組みとなっているものを開発中ということも分かり、俄然注目した。まあ、この辺りで飛行機は間違いなくダメだし、電車等でも旅行先での手軽な足にするには重く、旅行先での移動を主目的にしなければならず、ちょっと目的がずれているけど。

GFR-02の予約をしてみよう。そして、そこからが長かった…

とりあえずglafitのお知らせ告知のメールサービスに、2020年10月30日に登録した。そして、11月25日にGFR-02のプレスリリースがなされたが、残念ながらコロナ禍・半導体不足でこの段階での先行予約は見送られることになった。ただし、二世代目だし体験試乗会も行われるとのことだから、べーパーウェアじゃなさそうで期待して待つことにした。正式なPRには書かれていないけれどこの頃の各種メディアの記事によると、GFR-02の販売は2021年春ごろ、モビチェンの販売は2021年夏ごろというものであった。
そして、2021年1月27日にメールで、2月1日にglafitのECサイト等で500台分の先行予約が開始されるとの連絡があった。ただし、この段階でも「納期は確定次第お知らせ」とのこと。
まあとにかく2月1日にECサイトへのF5祭りに参加する。ごく初期には503が出たりもしたが比較的早くユーザー登録は出来た。ただ、そこから先がどうもおかしい。4色から選べて、青色が欲しいのだが白色しか選べない。またはカートに入らなかったりする。まあこれは後ろのDBが過負荷になってるんだろうな~と思いつつも、500台という数量の制限に焦り始める。白を選んでもカートからはじき出されることもあるので、青にこだわり過ぎて白すら手に入らないのも悔しいしと考え始めた。だが、開始40分を過ぎたあたりであっさりと青色が選べて、カートにも入り、チェックアウト出来た。カードの決済は納期が確定してから。それまではキャンセルも出来るので気長に待つことにする。

オプションを先に注文してみる

納期は2021年春ごろという噂だけど、注文が2月だから実際には夏ごろかなと思った。本体が発売されたオプションが品薄になるかと思って、気が早いけど2月22日に「リアキャリア」「輪行ソフトバッグ」「USB充電器」を先に注文することにした。これらはGFR-01のオプションだが-02でも互換性があるらしい。ただ、ECサイトの方に02対応の記述が無く、さらに充電器をカートに入れるとリアキャリアがカートに入ってしまうというミスがあった。対処の依頼と、ついでにそれらオプションをGFR-02と一緒に納入できないかと問い合わせのメールをした。すぐに対処されたけど、同時納入はダメとのこと。仕方がないので2月25日に発注。

そして納期遅延の連絡

まあ、遅延と言っても正式には一度も確定時期は言っていないのですが。5月11日に、「ご予約いただいたGFR-02の生産状況について」として

初回先行予約の500台分につきましては大部分の部品調達が完了しており生産準備を進めております。
使用部品の一部に納期遅延が生じているため現段階で明確な納期をお伝えできず申し訳ありませんが、部品の確保が完了次第納期について改めてご案内いたします。

https://glafit.com/news/news20210317/

というご案内が届く。メディアの情報によると秋ごろ出荷ではないかという話がチラホラ。
そうこうしている間に、警察庁からモビチェンによって電動バイクと自転車の区分を変更することを認められた旨のPRが7月2日に出たり、メディアで取り上げられた一覧のPRが出たり、受賞とか資金調達のPRが出たりしていた。が、一向に納期に関するお知らせが来ない。
特にグッドデザイン賞の受賞のPRが気になった。評価のポイントが、

電動バイクと自転車のハイブリッドを達成した初代からの4年ぶりのモデルチェンジで、関係省庁との協議を重ね、国内初のモビリティカテゴリーチェンジャーを実現した革新的なシティモビリティである。駆動系の変更、ナンバープレートの表示と隠ぺい、折り畳みの機構など随所に工夫が見られ、都市におけるスローモビリティ時代に新たな移動カテゴリーを提供している。

https://www.g-mark.org/award/describe/52355

となっている。私の記憶だと、グッドデザイン賞は実際に販売されて一般に手に入るか、建物設備などは一般に使用が出来るものが対象になっていた気がした。募集要項をしらべてみると、

応募対象
応募対象は、2022年9月30日までに、ユーザーが購入または利用できるものごとで、2021年10月20日の受賞発表日に公表できるものとします。

https://www.g-mark.org/guide/2021/guide3.html

とのことであった。じゃあ、まだ出ていなくて良いのか。でも授賞理由に含まれているモビチェンまで2022年の9月30日までに本当に「ユーザーが購入できる」ようになるのかねと不安になった。
そして、11月12日に

これまで部品調達に時間を要してまいりましたが、ようやく初回予約分の部品確保ができ、組立が開始されました。組立完成後は、出荷前の最終検査を行い、2021年中を目標に随時出荷の予定です。

https://glafit.com/news/news20211112/

と連絡があった。OK。お役所文学に馴染んだ私には「2021年中を目標に」という文章は「2021年度中」と正しく読み取れるよ。とは言いつつも期待しつつ師走を迎えた。こういう製品を手に入れた情報感度の高いワカモノがTwitterやInstagramに書き込むので、そちらを調べても全く出荷されている気配が見えない。う~む。12月6日には年末年始休業のお知らせが出て、それまでには来るのかな?12月23日までにユーザー登録できるのかな?などと思った。

やっと具体的にGFR-02の出荷の様子が見えてくる

12月24日クリスマスイブ。ついに「ハイブリッドバイクGFR-02出荷についてのご案内」が届く。

…本日2021年12月24日より出荷を開始いたしました。
 ご予約いただいております皆様には、大変お待たせをいたしました。お申込みいただきました順にお届けを進めてまいりますので、お手元に届くまで今暫くお待ち下さいますようお願い申し上げます。

https://glafit.com/news/news20211224/

あれ?俺に届いてないだけじゃなく、まだ一台も出荷していなかったの?こここから年末年始を挟んで500台か。先にスタートアップキットが届いて、それを基にナンバーと自賠責を申し込んで、その情報を送り返して実物が発送とのことだから、いつになるんだろう?まあ、遠からず来るんだろうけど…
2022年。初詣で大吉のおみくじを引いて待っていたところ、1月19日に「【glafit公式オンラインショップ】ご注文された商品を発送致しました」とメールキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!。

GFR-02の登録手続きなど

翌20日にスタートアップキットがヤマトさんで届き、速攻で職場近所の市役所の支所にナンバーを取りに行った。原付の登録なんて25年ぶりか?このときちょっと迷ったのが、現在、我が家が複数あり、住民票を登録している住所ではないところに登録したい。原付の登録は「住所」ではなく「所在地」でも登録できるので、「所在地」として住民票の住所以外で良いか聞いた。だが、税金の関係であるため住民票の住所が市外であれば所在地にできるが、市内ではダメとのこと。そこで、「主たる常置場」を住民票の住所ではないところにすれば良いとのことでそうした。
支所でガラガラではあるが、本所とFAXでやり取りするそうなので時間が掛かるかと思ったが、16時40分ごろに行ったのに50分ごろには手続きが終わってナンバープレートをもらえた。
そして、その足で支所の近くのローソンで自賠責を1月23日から3年分申し込む。準備完了。
こちらの手続きが終わったのでスタートアップキットに従い、Webでユーザー登録を行おうとしたところ、車台番号は入力できたが次のバッテリーの登録が「バッテリー番号が正しくありません」と出て先に進まない。このWebページで使われているフォントがデザイン性の高いフォントで、老眼の始まったオッサンとしては間違って入力したのかと不安になる。何パターンか入力してみたがダメで、カスタマーサポートにメールを送った。すると翌21日、早々にシステム改修の連絡が来て、正しく登録ができた。

ヘルメットと任意保険

車台番号まで決まっているんだから、届くまでそれほど長くは掛からないだろうと思い周りの準備も始めた。
まず任意保険。現在の車の保険にファミリーバイク特約を付けることにし、保険屋さんに電話を掛ける。実はこの特約は「安い」としか知らず具体的にどれくらいかは知らなかった。自損のみで7千円弱、傷害まで付けると2万2千円程度と思っていたよりずいぶん高い。3万3千円の自動車保険に2万2千円のオプションは高すぎ(しかもこの先、下がらない)で傷害は他の保険があるので、自損のみにした。継続で下がることを考えたら別のバイク保険の方がお得なんだろうかとも思ったけど、この先、長く乗るかどうか分からないのでまあよし。
そしてヘルメット。これも改めて考えるとどこで買えば良いか分からない。ドンキやホームセンターとかで安く売っているものを見かけるけど、安全用具なのでちょっと不安。バイク屋さんにはありそうだけど、バイクを買うわけじゃないので何となく行きづらい。Amazonなどやメーカー自身の通販があるけど、実は私のハチ周りは非常に大きく、サイズを見ないと不安である。で、学生さんに聞いたらアップガレージにあるんじゃないかとのこと。行って見ると中古品から新古品までいろいろあって、自由に被ってよいとのこと。オッサンなので安全には気を付けたいけど、フルフェイスだとGFR-02には全く合わない。でもハーフだとちょっと不安だと思って見てみると、SHOEIのジェットで良さげな中古がある。Lなので被ろうとしてみると全然入らない。しょぼ~ん。その横にヤマハのYJ-17の新古品があり、これがXXLで試してみると大きすぎずちょうど合う。税込みで2万円と全く安くなかったが、サイズも合うし何となく欲しいと思っていた白色だしということで、悩む時間と手間がもったいないのでこれにした。

GFR-02到着

1月24日17時56分「GFR-02 発送のお知らせ」のメールが届く。佐川さんで届くようだ。トラック番号が無いけど和歌山からなら2日位と思っていると26日の昼頃に届く。不届きものなので作業のことも考えて職場に送るようにしたのだが、幅130cm、高さ70cmの天地無用の段ボールでエレベーターに乗らず大変だったと思う。
それから、オプションの「メーターカバー」も24日に注文し26日には届いていた。

GFR-02の組み立て

車台番号が見つからない

いろいろ立て込んでいたため1月27日の夜から組み立てを始めた。デカい段ボールを開けると、ハンドルだけ折りたたまれた状態でGFR-02が入っていた。パッと見、梱包物リストはあるがマニュアルは無さそうだ。
「発送のお知らせ」に、まず車台番号を確認せよとあったので見るが見当たらない。

車台番号は、フレーム前方のヘッドライト裏側に刻印されています

とあったて、青い塗料の車体に打刻してあるのだろうからメタリック文字が見えるだろうと思ってフレームの前の方を見てみるも見当たらない。「ヘッドライト裏側に刻印されています」だからヘッドライトの裏側を見たのだが全然違う番号が書いてある。いや、でも車台番号がこんな附属品に打たれるわけないし。初手からつまづく。もう一度、気を落ち着けて見てみると青い表面保護テープが貼られているところに書かれていた。テープの色と車体の色が同じだったから気付きにくかったようだ。それにしてもこの文はヘッドライトに刻印しているように読めてしまうので、「ヘッドライトの後ろ側あたりのフレーム前方に刻印されています」が間違えないマニュアル文章ではなかろうか。作業開始から車台番号を見つけるまで30分強。

車台番号の場所

また、同じメールにバッテリーを本体に入れる前に必ず充電器に繋いで、寝ているバッテリーを起こせとあったので充電開始。
さて次の作業をと思うもやはりマニュアルが無く、サイドミラーが外された状態で箱から出てきた。一応、技術者なのでハンドルの起こし方も、サイドミラーの付け方も、モノを見れば想像がつくけど不親切だなと思い作業を進め、プレートナンバーも取り付ける。だが、指紋認証のカギのところでいよいよどうしようもなくなりおかしいと思う。改めて梱包物リスト等を見るとその最後にQRコードでマニュアルはこちらと書いてあった。ちゃんと読めよと言われればその通りだけど、おしゃれデザインじゃなくても良いので、車台番号の位置の写真、梱包物リスト、マニュアルのQRコードは、段ボールを開けたらすぐ分かる位置に貼っておいて欲しかった。作業開始からマニュアルを入手するまで50分弱。

指紋認証が登録できない

つぎにYubiLockという指紋認証鍵の設定を行ったのだけど、これが全く出来ずこの作業だけで2時間以上かけて、最後には妥協して諦めた。このシステムは、最初に3本分、管理者権限をもつ指を登録し、次に17本分、使用者の指を登録する。ところが最初の管理者分の登録から上手くいかない。1本あたり5回タッチするのだが、そのタイミングがさっぱりつかめなかった。マニュアルを見てみよう。

2:  登録したい指1 本目で指紋認証センサー(センサー)に触れ、そのまま離さないようにします。
【メモ】
指を押し付けている間に、「ピッ」と音が鳴りながら橙色LED ランプと緑色LED ランプが交互に点滅し、その後、緑色LED ランプが点滅します。
3:  音とLED の点滅を確認後、一度指をセンサーから離します。
4:  登録したい指1 本目でセンサーに5 回触れます。
【メモ】
● 一度触れるごとに「ピッ」と鳴り、5 回目で「ピー」と長く鳴ります。
● 5回触れる際に、なるべくいろいろな方向から触れていただくと、指紋の認証精度が上がります。(以降手順も同様)
5:  続けて、登録したい指2 本目でセンサーに5回触れます。
【メモ】
一度触れるごとに「ピッ」と鳴り、5回目で「ピー」と長く鳴ります。
6:  続けて、登録したい指3 本目でセンサーに5 回触れます。

この、LEDの点滅パターンと「ピッ」とか「ピー」というのが良く変わらない。最初の(2)の登録で、「ピッ」と鳴るまで指を離さないようにするとあるが、これがどの程度の時間なのかの感覚が掴めず、おたおたしている間に「ピッ」という音を聞き逃して「ピー」となったりするし、次の(4)の5回タッチも出来たのか出来ていないのか分からない。そうこうしているうちに2本目、3本目の管理者の登録に進み、同じ指で2本目を登録したりして、登録状況がおかしくなってしまった。何度か登録を消去してやり直しているうちに、管理者登録が複数の指で一つの指と登録されたのかおかしくなって、複数の指でも開かなくなってしまった。物理鍵で自転車のカギを開けることは出来るが、指紋登録が削除できなくなった。何度か色んな指をいろんな角度で試したのだが、認証を複数回失敗すると1分間は認証を行わないのでとても時間が掛かったが、とてもシビアな角度で認証出来て何とか解除出来た。この誤登録を何度もやったものだから時間がとてもかかった。1本目は上手く出来ても2本目が上手くいかなかったりしてやり直したりしたが、ある程度慣れてくると何とか出来るようになった。しかし、なぜか3本目の5回目のタッチで「ピー」と長くならず赤のLEDが点滅する。もういいや、2本登録できたので諦めた。
翌日気付いたのだか、やはり同じように苦労している人が多いのか、「YubiLock®指紋登録方法」という補遺が出ている。この補遺にある

4:  緑色LEDランプが点滅している間に、登録したい指1 本目でセンサーに5 回触れます。

というタイミングが分からず苦労した。補遺を出す位ならマニュアルを修正して欲しい。何のために紙のマニュアルじゃなくPDFファイルを配っているんだか。また、こういうタイミングがモノをいうものこそYouTubeなどで動画を出してくれると分かりやすい。それからこの登録は初めてであったり久しぶりの作業になるだろうから「ピッ」とか「ピー」も1回だと聞き逃すので3回くらい鳴って欲しい。

リアキャリアが付かない

オプションのUSB充電器とかメーターカバーを取り付け、いよいよリアキャリアを付けることにした。今度はしっかりとマニュアルを読んだ。が、リアキャリアは先走って買ったためGFR-01への取り付け手順が書かれているだけであった。-01だとコントロールボックスをいったん外して、テールランプなども外してリアキャリアに付けることになる。だが-02だと干渉しなさそうなことに外している途中で気が付いた。
そこで、キャリアを取り付けようとしたところ、取り付け部がGFR-02本体のフレームよりわずかに狭く、力を掛けて広げても入らない。そう思って見てみるとキャリアの形がわずかに歪んでいるように見える。また、後輪軸の近くに止めるキャリアの棒も可動するのだか、固すぎて油を差してやっと動いた。
購入時にGFR-02でも使えることをサポートに確認してあるので、これは初期不良ではあるまいか?先走って購入したのでずいぶん時間は経っているが、取り付け可能なGFR-02の納期が遅れたのも理由ではあるので、交換してもらえないかと28日の2時にメールでサポートに問い合わせた。
そして、2月4日にサポートより担当部署に照会した旨のメールが届く。1週間か。まあ、GFR-02の納品が始まり忙しいんだろうな。2月15日、サポートよりメール。

確認を行ったところ製品不良は見られませんでした。

とのこと。マジか?「確認」って、何を確認したんだろう?キャリアの形が歪んでいないか?というチェックのための引きの写真を送ったけど、それで幅が正しいと確認できたのだろうか?
最初から幅を測った値を伝えておくべきだった。写真の通り、キャリア取り付け部のGFR-02の幅は95.0mmで、キャリアの幅は88.4mmと7mm弱狭い。あの太さのパイプを7mm広げるのは大変だと思うんだが。取り付けが難しいなら近所のサービス店にお金を払って付けてもらいたまえとのことなので、リアキャリア出荷時の標準の幅を問い合わせると共にGFR-02用の取り付けマニュアルをリクエストした。

上: GFR-02の取り付け部の幅(95.0mm)、下: キャリアの取り付け部の幅(88.4mm)

GFR-02で走ってみる

深夜の構内を走る

四苦八苦しているうちに電池の充電も終わり、ひとまず組み上がったので、暗い夜の帳の中へ、百円玉で買える温もりの熱い缶コーヒーを買いに構内を走った。スペック上でHighモードでは30 km/h以上となっているが、約70 kgの荷重では平らなところでもどう頑張っても30 km/hが限界であった。Midモードでは23 km/h程度。ちょっとした坂道だとHighでも20 km/hくらいになってしまい、モーターが頑張っている感を出している。
やはり当たり前だけどGFR-02は、モーター付きの自転車であって電動スクータではないね。30 km/hであっても弱々しくて乗っていて怖い感じがする。以前、台湾で乗ったWeMoのレンタル電動スクータだと45 km/h以上軽く出て、それでも普通のスクータと同じなので怖くなかった。
また、ペダルで走行した時は、これも予想通り変速機が無いので疲れる。
でも、当然電動なので走っても音がせず、周りの音が良く聞こえるのはとても良い。

深夜に住宅街の細い道や広いけれども車の少ない道を走る

これは、構内とそれほど変わらない。ただ、自転車に乗っている気分だけど、停止線や信号、通行帯、ウインカーに気を付けなければいけないことに違和感を覚える。違和感を覚えているうちは良いんだろうけど、ウッカリ自転車のノリになってしまいそうで注意が必要。

昼間に交通量の多い道路を走る

これは何より周りの視線がキツイ。自転車なのにイキがってごついヘルメットを被って車道を走っているイタイ人になってる。そしてやはり30 km/hしか出ない弱々しい自転車もどきが車道を走っていると、周りの車は迷惑そう。特に左折通行帯がある交差点で直進するときは、スピードが出ずこちらを追い越そうとする車が怖いものだから直進通行帯から左折通行帯に押し出されそうになって、左折通行帯を走る車に怖い思いをさせてしまう。二段階右折をするところはむしろ安心で、小回り右折をするときに第二通行帯に入るのが慣れないので怖い。また、車のドライバー目線で考えると、自転車としか見えないものがよもや原付と同じように第二通行帯に入って来ると思わないので、信号が変わりそうな所をスピードを出して交差点に進入してドンとなりそうで怖い。途中、交差点でパトカーとすれ違いお巡りさんと目が合って緊張した。

やはりモビチェンに期待する

やはりこの軟弱なGFR-02は、幹線道路を走るのは向いていない。こうした道路では自転車モードにして自転車と同じように歩道を走り信号を渡れるようになって欲しい。
最近、悪い方向で話題の電動キックボードの公道走行の話にしてもそうだけど、マイクロモビリティの普及のためにはこの辺りの枠組みを安全性には十分考慮した上で柔軟な対応が取れるようにする必要がある。モビチェンは良い仕組みで、glafitさんはそれを積極的に主導的な立場で制度化したことは尊敬できる。しかし、製造力の弱い会社であるためなかなか商品化が出来ず、モビチェンの仕組みを握りっぱなしなのはマイクロモビリティの普及という意味では良くないのではないかと思う。ベンチャーで先行者利益が得られないのは非常に不味いのだろうけど、ライセンスやOEMなどで数を稼いで早く商品として世に出してほしい。
時期と価格が公表されていないので不安だが、GFR-02への対応を超期待している。

サイドミラーが固定されない

現状で最大の問題は、走行していると振動でサイドミラーが動いてしまうこと。単にズレるのではなく、固定ネジが緩んで地面の法線に対する回転方向に自由に回転してしまう。これは明らかに設計不良だとおもう。M4の押えネジで回転軸を横から押して固定する仕組みだが、ネジが細くどの程度の力を掛けて良いものか分かりづらい。しかも走行の振動で一点押しのネジが緩むのは当然で、それだけで固定するのはムリだと思う。ミラーの角度を調整する必要があるため、移動と固定の両方をこなす必要があり、壊れやすい部品なので単価を下げる必要があるので難しいのは分かるが、IMHO、割を入れたソケットをネジでクランプするような方法とかの方が良いんじゃないかな。せめて押さえネジの頭が凹になっているのではなく、平らや凸、できれば光学機器のミラー押さえネジのようにウレタンゴムが付いていればいいのに。
安全にかかわる所なのでこれは早急にどうにかして欲しい。または自分で改造するかな。

走るとサイドミラーが回転する
押さえネジの形状がイマイチ

BMU (Battery Management Unit)ってどうなったの?

GFR-02のPRには、

…GFR-02用に新規開発したGSC(glafit Smart Connect)モジュールおよび利用者のスマートフォンにインストールされるglafit専用アプリを経由して行われ、 正確なバッテリーの電池残量の表示などが可能です。
… glafit専用アプリは、 YubiLock(ユビロック)での開閉が反応しにくい方でも、 アプリでスムーズな電源のON/OFFが可能です。 将来的にアプリでキーコードをシェアすることで、 バイクのシェアリングも可能になります。

https://glafit.com/news/pr20201125/

と書いてある。以降のglafitのPRでは全く触れられず、マニュアルにも記載がなくどうなってるんだろう?出資も受けているパナソニックからは情報が出ているんだけど…

glafitアプリがある

BMUがどうなったんだろうと思っていたところ、ふと気になってApp Storeをみたらglafitアプリがある。見た感じglafitの電動キックボードのLOM用のアプリで、GFR-02用ではなさそうだが、とりあえずインストールしてみるとユーザ登録した時のアカウントでログインするみたいなのでログイン。すると私のGFR-02の情報が表示された。
これは、GFR-02と接続を試してみなければと、本体のところまで行って接続してみるとBluetoothで接続出来た。しかも、"There is a new firmware"とか出てる。現在のバージョン番号も新しいバージョン番号も示されていないし、そもそもGFR-02のこんな機能は公開情報には載っていないので、文鎮にならないか超不安。でも、禁止もされていないし、アソビ道具として買ったわけだし、こんなオモシロ機能を試さないわけにはいかないので、ポチ。3分くらいでプログレスバーが一杯になり、そこから5分くらいしたところで本体の電源が切れた。終了が表示されず、アプリも固まってしまい不安だったが、本体の電源を入れてみると普通に立ち上がった。アプリを起動したところ普通に動き本体と接続もできた。

ファーム更新。一度途中でエラーが出たので焦ったり^^;

バッテリーの電圧と残量と残り走行距離(かな)が表示される。実は本体に付いているインフォメーション・ディスプレイのバッテリー残量の表示の正確さは気になっていた。ちょっとした上り坂でもすぐにゲージが下がり、1個点滅の状態になる。マニュアルにも「バッテリー残量目安表示」と弱気な書き方だし。その点、この表示はBMUから見ているのだとすると信頼できる。
また、鍵をかけて電源を切っている状態の時にアプリから接続すると、"Slide to unlock"というメニューが出てきてスワイプすると鍵が開いた。これは手袋を着けている時などに便利。さすがに鍵が空いている時にロックをするのは機能しなかったけど。置いた場所が分からなくなって暗くなっても、遠隔でOnしてライトが点くのも良いかも。

glafitアプリの画面 アイコンがLOMになってるのはご愛嬌

さらに、"Share bike"というメニューも気になる。「おまえのバイクを貸したいヤツのメールアドレスを入力せよ」という項目が出るのだが、メールアドレスと入力しても先に進まない。残念。おそらく他の人にこのバイクの電子カギを渡すことが出来るのだろう。きちんと機能するようになるのが楽しみだ。他にも、本体のパスワードを変える機能もあるのだが、ウッカリ変えておかしくなったら怖いのでまだ試していない。
如何せんどこにも情報のないアプリで、glafitさんもまだ自信が無いのだろう。機能しない項目があったり、動作がたまに刺さったり、使っていない時でもバックグランドで地図を読み続けているためか、スマホの電池をバカ喰いしたりとまだまだなところはあるが、今後に超期待している。

(以下書きかけ)

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