教育心理学の話②ピグマリオン効果
みんなの同級生に、お医者さんの子どもはいない?
お医者さんの子どもって、成績良くない?
同級生にいなくても、なんとか医院の息子さんがその病院を継ぐとか、医学部に入ったとか、そういう噂話って聞くことあるよね?
あと、学校の先生の子どもが先生になったとか。
(実はバレー部の監督のお父さんも中学校の先生らしい)
政治家の子どもが政治家になってるとかいう話もよく聞くね。
なぜそういうことって、よく起きるんだろう?
考えたことあるかな?
いかに遺伝子が影響して、優秀な頭脳を持って生まれて来たとしても、自分が勉強しようと思わなければ、いい成績は取れないし、本を一回読んだだけで覚えちゃうような人でも、大学に入ろうと思わなければ、医師や教師の資格は取れないはずでしょ。
なんでだろう?
私は、教育学部で教育心理学を学んでから、ずっと、こうじゃないかな?と思っている。
「ピグマリオン効果」だなって。
教育心理学で必ず学ぶ、「ピグマリオン効果」っていうのは、
先生が「この生徒は優秀なはずだ」と信じ込んで接すると、本当にその生徒の成績は良くなるという説だ。
それを学んだから私は、
「君たちはすぐにバレーボールが上手くなる!絶対もっともっと上手くなる」
って、口でも言い続けているし、本当にそう思っている。
経験者だろうと初心者だろうと、私が教えたら、必ず上手くなるって、信じて教えています!
さて、ところで、この「ピグマリオン効果」。
なぜ先生が思い込むだけで成績が上がるのか?
変じゃない?
どうしてだと思う?
それは、そのように接してもらった生徒も、「そうなると信じて頑張るようになるから」だと思う。
だって、ただ信じるだけで成績が上がるわけないもん。
生徒自身が信じて、しかも努力するから、成績が上がるんだよ。
うん、それしかない。
ということは、君たちも。
私がこれだけ言ってるんだから、それを信じて努力すれば、必ず今よりバレーボールが上手くなれるはずだ!
医師の子が、「お父さんもなれたんだから、僕だって医師になれるはずだ!」と信じて勉強するように。
学校の先生の子も、「お母さんが先生やってるんなら私にもできそう!」と信じて勉強するように。
政治家の子も、親の演説を聞いて育ったら、自分にも人前で話せる能力があると信じるんだろう。
だから、絶対に、
自分で「自分の力はこの程度で終わりだ」なんて思わないでほしい。
バレーボールを始めるのが遅かったといっても、絶対に経験者に追いつけないって決まってるわけじゃない。
頭を使って、少ない時間でも効率よく使って、一回一回の失敗を克服するように努力すれば、絶対に追いつける。
身長の高さで負けているのなら、身長が関係ないプレーを磨けばいい。
サーブやレシーブは、身長は関係ないよ。
まずは自分の可能性を信じること。
そして、どうしたら上手くなれるのか、真剣に考えること。
コーチが説明する理屈は本当に合っているのか、なぜそうするのが良くて、そうじゃないとダメなのか?
もっといい方法はないのか?
動画を見たり、一流選手の試合を見たり、本を読んで調べたり、コーチに直接質問したり。
あらゆる方法を試してみてほしい。
今生きているこの時間を、何のために、どう使うか?
勉強?バレー?友達?家族?SNS?ゲーム?漫画?食事?風呂?睡眠?
自分が信じるその道を、進むために一番必要なことに、君たちそれぞれの貴重な時間を振り向けるようにしてほしい。
君たちは絶対に上手くなれる!
けど!
タイムリミットは、あるからね!
さあ行こう!