詩作です
20年前に死んだロッカーの歌を今聞くとき
今僕の中で初めて再生されたこの優しい歌が
はじめからなかったなんて不思議で不思議で
生まれたばかりなのに
失われていたなんて
胸がすく思いになる
今この瞬間 君を好きと言うだけで
それで十分なのにね
意味とか関係とか未来とかが
僕を追いかけてきてしまって
また今日も嫌になってくるんだ
あの旋律だって
削れた死の美しさだなんて誰かが言う
生命のエネルギーだったと教えてよ
せめて
今消えてゆく光にも
落ちてゆく太陽の祈りにも
いつかそう思えるのかな
起き抜けの空に
約束は忘れても構わないなんて
寂しいこと言うなよ ばか
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