【雑記】唐津旅行(1)
昨日は親子三人で唐津に行った。
6年になると、日曜日は毎週テストがあり、3人で出かける機会はなくなる。
中学受験まで、おそらくこれが最後の旅行になるのではないだろうか。
ナビの言うとおりに高速を走っていたら、福岡市周りの糸島経由の道を紹介された。
息子は久しぶりに福岡の街並みに触れて大興奮。
途中で、福岡タワー、ヤフオク(福岡)ドーム、シーホークホテル(ヒルトン福岡シーホーク)を横切る。
息子が生まれる前、東京に住んでいたとき、福岡に帰省して妻とここに泊まったことを思い出した。
糸島は景色が綺麗そうだが、ナビは海岸沿いの道を指示しなかった。海岸沿いを走ろうかと一瞬考えたが、混雑すると嫌なので、そのまま通過する。
虹の松原に到着し、駐車場に停めて、海岸まで歩く。
このあいだまで雪が降っていたので、少し寒い。
途中の看板を見ていた息子が言う。
「ここって、松林が2里あるんで、『二里の松原』って呼ばれてて、やがてそれが変わって『虹の松原』って呼ばれるようになったらしいよ」
つまらないダジャレを無視していたら、「ねえ、聞いてるの」としつこい。
「いや、君のダジャレはいいからさ」
「ボクのダジャレじゃないよ。本当だって」
しつこいので、わざわざ看板まで戻って、確認する。
・松原の長さが8km(二里)だったから「二里の松原」→「虹の松原」
・松原の形が虹に似ているから
本当に書いてある。
ダジャレがひどすぎて「松原の形が虹に似ているから」はまったく頭に入ってこない。
さらに松原には七不思議があるそう。
1.セミの声がしない
2.にらみの松(豊臣秀吉が「低くなれ」と松を睨んで以来高くならない松がある)
3.根上りの松(川の氾濫で砂が流れて松の根が現れた)
4.槍掛けの松(槍が立てかけられるほどの枝)
5.クロマツ(黒松)ばかり
6.松原の真ん中に真水(その井戸だけは真水が出るらしい)
7.松原の中心と藩境が同じ
8.松原に蛇はいない
息子が呟く。
「七不思議なのに、不思議が8つあるのが一番不思議だよね」
君もたまにはいいこと言うね。
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