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【大学受験】数学検定2級受検(2)

この記事。

要約すると、東大理系現役合格者の約80%が高校2年生までに数Ⅲを終えており、約3分の1(33%)が高校1年生で数Ⅲを終えているそう。
高校1年生で、数Ⅲ終了ですか?
鉄緑会の先取りかと思いきや、この中でも高校1年生になって数Ⅲの先取りを1年で終わらせた子が26.9%いるらしい。

息子氏は小学校の時から数学に興味があって、コツコツとやっていたので、普通よりだいぶ進んでいるほうかと思っていたのだが、東大理系現役合格者の中では「まあ、頑張ってるほうかな」程度ということが判明。
現に昨日の数学検定も、2級受検者に息子氏と同級生(かそれ以下)と思しき受検者が一人いて、お父さんと一緒に来ていたそう。

で、このくだり。

高校生活が丸々コロナ禍と重なった。活動が制限される中、将来に目を向けて目標のために自主的に先取り学習に取り組んでいたと考えられる。

要するに、「学校が少なく、部活や学校の行事に邪魔されなかったので、受験生が勉強時間を多くとることができた」というようにしか読めない。
もっと言うなら、「公立高校のカリキュラム(授業を含む)は受験勉強にとっては邪魔」とも受け取れる。
だいたい授業が普通に行われなければ、受験勉強が捗るって、どんな謎現象? 普通は逆だろ?

もうここまで来たら、異様な現象としか思えない。
高校受験で、得体のしれない「内申点」がいつのまにか加味され、そんなわけのわからないものに生殺与奪の権を握られるのが嫌だという家庭は「中学受験」に移行する。
そして中高一貫校は大学受験を見据えて先取り学習をする。
一方で、「高校受験組」は先取り学習しないので不利。ところが去年は学校が少なかったのでガンガン自習でき、受験勉強が捗ったということになる。

まあ、東大の合格率なので、コロナ渦で受検勉強の助けになったのは、あくまで意識の高い公立高校生だろうと思われるが、それにしても露骨な結果ではないだろうか。
もう公立高校って、なんなんだろう、と思ってしまう。
もちろん一部の公立高校(日比谷、横浜翠嵐、浦和、北野など)は人気があるんだろうけど、地方の公立高校だと、いくら地元トップクラスでも(偏差値が70を超えていても)、普通に授業が再開されれば、全国区舞台の大学受験では不利にならざるを得ない、ということになるのではないだろうかと。

まあ、受験だけが人生のすべてではないし、大学受験なんて人間の能力(努力)のごく一部に過ぎないし、大学だけで人間の可能性を決めるのは全然違っているとは思うけど、それにしても、ねえ……。



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