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#10 ツキの無さすぎる男、ブラッキー
4km圏内までグレンダイザーの居場所を絞りこんだものの、それ以上絞る込むことに嫌気がさしたのか、あるいは出来ないのか。ベガ星連合軍は自分たちのものにしたいはずの地球を「ぶっこわーす!✊」ような行動に・・・。
<▼前回の記事はこちら>
第19話「恐怖のエアロライト!」
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◉災い転じて福と成す!機転の利く女・レディガンダル
月の裏側で謀略を巡らすスカルムーン基地の皆さんにだって思いも寄らぬ災厄が降りかかることはあるようで、今回はどこかから飛来してきた巨大隕石が基地めがけて飛んできました。テンパって基地を放棄しようとするガンダル司令でしたが、パッカーン!タイム到来。
慌てるな、ガンダル! 素晴らしいエアロライトではないか。
あのエアロライトに新しく開発した誘導装置ミサイルを撃ち込むのだ!
そしてそのまま地球へ誘導させて、ぶちこんでしまえ!
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相変わらずレディガンダルさんは狡猾というか、様々な情報を把握し状況に応じて作戦立案するスキルに長けておられます。タイミングよく使えるミサイルが完成できていたのもラッキーでした。でなきゃ、今頃スカルムーン基地は壊滅して地球侵略どころじゃ無くなっていましたよ。
巨大隕石は粉々になってしまいましたが、無事に誘導化に成功。大規模な隕石群と化して地球に降り注ぎます。ちなみに「エアロライト(aerolite)」って初耳だなと思って調べたら、一般的に隕石は大きく「鉄隕石(隕鉄)」「石鉄隕石」「石質隕石」の3つに分類できるらしく、鉄分を含んでいない石質隕石のことを指すようです。なかなかマニアックな言葉をサブタイトルに持ってきますね。
このコロニー・・・いや、隕石群落としに便乗し、円盤獣を送り込んでラン科地点に前線基地を造るべく「エアロライト作戦」が発動。上述の二人のやりとりを知らないブラッキーは、ガンダルに「隕石を利用した今回の作戦、まったく見事なものです! さぞやまた、ベガ大王様のお褒めの言葉を・・・」とおべっかを使い、かえってガンダルを苛立たせておりました。
◉デュークとは似て非なる境遇の孤児、万吉くん
春の気配がする雪解けの地上ではデュークたちが、父親を亡くし親戚に引き取られてきたという万吉くんに出逢います。意図せずして孤児になってしまい、生まれ育った大好きな村へいつか帰るんだと話す万吉くんにデュークは自分の境遇を重ね合わせ、シンパシーを感じている様子。
そんな万吉くんの大切な村が例の隕石群の落下予測地点に! 村人たちは事前に避難して助かったものの故郷を失った万吉くんは茫然自失。隕石を食い止めきれず責任感を感じている様子のデュークでしたが、同時に自分とは違って、万吉くんには大切な人がまだ生きているという救いがある、そんな風に感じていたように見えました。
▶円盤獣ゴズゴズ
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円盤獣の中ではわりと有名どころかもしれません。いわゆる丸い円盤型ではなく独特な形状で、垂直に立った状態で飛行します。人型形態に変形したシルエットも個性があって好きなんですが、絵にするのは一苦労。いつものシンメトリーでお手軽お絵描きでは、こいつの特徴が伝わらないと思い悩んだ末、イレギュラーですが横向きに描くことにしました。クリスマスみたいなカラーリングも道化師っぽくて気味悪い感じが良き。でも実際こんな体型だとウエイトバランス悪くて、機動力に影響しそうです。
◉あわてんぼうのミニフォーさんのせいで台無し
隕石に忍ばせたゴズゴズでミニフォー基地を造ろうしたブラッキー。
この地球基地から一斉に出撃、一挙に各地へ進撃すれば日本などあっという間にベガ星連合のものだ! グレンダイザー一機ではうろうろするだけで何もできまい!
デューク・フリードよ、フリード星最後の日に次いで、地球最後の日を見るがいい。この星はすべて、ベガ星連合のものだ! ヒャーッハッハッハッ!
と今日はやたらとハイテンションなブラッキーでしたが、調査にやってきた甲児くんのTFOに見つかるまいとミニフォーに撤退を命令。急な命令変更のせいなのか、焦って飛び立ったミニフォーたちが基地出口に殺到し、お互いにぶつかりあって爆破しまくったせいで、逆に甲児くんに発見されてしまいます。結局今日も不運なブラッキー。
ギバギバに続いて手持ち武器を持っている円盤獣ゴズゴズ。グレンダイザーのダブルハーケンといい感じで間合いを取りながら、チャンバラを見せてくれるのですが、最後はなぜかぬかるみに足を取られてあたふたしている隙にやられてしまいます。迂闊すぎるでしょ💦 いや、もしかして本当にバランスの悪さが命取りになったってことですか?
第20話「決死の雪山脱出作戦」
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◉月と地球を大接近させるトンデモない作戦が始まった
この間、皆既日食だったのに、今度は皆既月食。この世界ではメジャーな天体ショーが間髪入れずに来るんですね。ガンダルは今回もこの機に乗じた作戦を用意してきました。
1基で1,500台のマザーバーンを動かせる性能を持つウルトラ重力コントロール装置を月と地球にそれぞれ24基設置し、皆既月食のタイミングを狙って互いの距離を5万kmまで接近させることで、地球上に天変地異を起こそうというのです。一般には月と地球の距離はおよそ38万km。それだけ近づけばこちらの記事に書いてあるように、かなりヤバそうです。
というか地球そのものが崩壊しそうなので、地球侵略をしたいベガ星連合軍としては、これはあくまで脅しなのでしょう。ガンダルはこれによってデュークを降伏させ、排除しようという算段のようです。
◉まさか新聞一面トップで報道されちゃうとは
重力コントロール装置の効果が最大限に発揮される場所として、霧吹岳を選んで秘密裡に施設を建設中のブラッキーでしたが、あと少しという時に登山家たちにマザーバーンを目撃され、写真入りで新聞報道されてしまいます。あまりにも迂闊過ぎます・・・・。まあ、当然ながら新聞を読んだデュークたちは反応し、調査に出掛けた甲児くんがあっさりと施設を発見します。
ここまで進めた大作戦をぶち壊されてなるものか!
そうは言うものの、今回はいろいろと脇が甘すぎますブラッキーさん。
▶円盤獣べドべド
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◉ブラッキーのお手柄を見事に無駄にしたレディガンダル
デュークがグレンダイザーで駆け付けると、ブラッキー直々に円盤獣べドべドに乗って出撃します。今回の作戦への本気度が伺えます。しかしやはりグレンダイザーは強し。追い詰められてしまうブラッキーでしたが、捕らえられた甲児くんの命を取引材料に(お馴染み、困ったときの人質作戦)デュークを降伏、武装解除させることに成功します。嬉々としてガンダルに報告するブラッキー。
ついに厄介者二人を処刑するチャンスが到来するのですが、十字架に張り付けにして皆既月食の開始と同時に処刑する手はずだったのですが、ベガ兵たちは隙を突かれてデュークと甲児を取り逃がしてしまうのでした。
実はブラッキーはデューク降伏報告の際に「今となっては引力作戦は不要かと存じますが」と提言したんですよ。もともとデュークたちを捕えるための作戦でしたし、無駄に地球を破壊する理由はないので至極まっとうな判断です。しかしレディガンダルが妙な承認欲求にかられたのか作戦続行を命じたために、こんな顛末に。結局、反撃に転じたグレンダイザーによってべドべドは破壊され、重力コントロール施設もオシャカにされ過去最大規模の作戦もTHE END。今回ばかりは明らかなレディガンダルの失策ですが、たぶん誰も彼女を責められないでしょう。だって怖いんだもの。
今回も出撃時に髪の毛が緑色になるデューク。途中、団兵衛さんとのポーカー勝負でも謎の超能力を発揮してましたが、なにかデュークの体に異変でも起きているのか気になります。
次回、第21話に続きます!