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#06 あの手この手のグレンダイザー対策

スカルムーンの対グレンダイザープランは、陽動と本拠地探しのコンビネーションで計画されている模様。既に10体を超える円盤獣が犠牲になっており、ガンダル司令のお咎めにストレスを爆発させ、モノに当たり散らすブラッキーさん。情緒不安定です。
▼前回レビューはこちらから


第11話「黒い太陽の中の悪魔」

脚本/藤川桂介

◉皆既日食を利用した、なんか科学的っぽいガンダルの作戦
一向に結果を出せぬことに焦りを募らせるブラッキーへ、ガンダルから新たな2つの任務が下されます。①近日起こる日食に合わせ、地球各地の天文台を破壊し、人類が日食を観測できないようにする。②その上で日食の影になるエリアにグレンダイザーを誘き出して仕留めること。
ガンダル司令曰く、日食の本影や半影の部分では電離層の変化と太陽光量子の欠乏現象が起こるらしく、過去の戦闘データから(ちゃんとデータ分析してた!)、このエリアではグレンダイザーを弱体化させられる可能性が高いのだそうです。今までにない理論的っぽい作戦。さすがガンダル。もちろん実際には日食の影の部分にそういう現象は確認されてません!

◉深追いしたデュークのおかげで順調に進む作戦
ガンダルの計画通り、世界各地の天文台を爆破するとデュークが姿を見せます。月の本影に誘い込むべくミニフォーをけしかけるブラッキー。宇門博士の注意喚起があったにもかかわらず、今回こそマザーバーンを仕留めようと深追いしてしまうデューク。
しかし影の部分に入ったグレンダイザーは挙動を乱し始め、やがて光量子エンジンのエネルギーも枯渇してしまいます。まったく動かなくなったグレンダイザーはマザーバーンから一方的に攻撃を受け大ピンチ。ブラッキーは本影内にグレンダイザーを留めておくべく円盤獣バリバリを送り出した上で、マザーバーンの巨大なビーム砲でトドメを刺そうとします。

波動砲ばりのスーパービーム砲。「ターゲットスコープ・オープン!」とか言ってますw
こんなの積んでるなら、これでさっさと地上を攻撃すればいいのに

▶円盤獣バリバリ

円盤獣バリバリ

わりと序盤のほうから姿を見せるバリバリは見た目がどこか『ゲッター號』っぽさを醸し出しています。トゲトゲとかイボイボとか、どこか百鬼メカっぽさも(笑) 円盤部分を両肩に背負っていますが、これが巨大な気流発生装置になっていて、グレンダイザーを吹き飛ばしたり吸引したりするんですよね(宇宙空間ですけど)。
デュークを助けにきた甲児くんの「グレンダイザーにミサイルをぶち当てて、太陽光が当たるエリアまで弾き飛ばす」という無謀な試みに対して、グレンダイザーに組み付いて本影内に引き留めるものの、機転を利かせた甲児くんによって光量子エネルギーを充填したグレンダイザーに反撃を喰らい、そのまま大気圏内へと落下。ブラッキーはバリバリを自爆させてグレンダイザーを破壊しようとしますが、またしても失敗。
結局、自慢のスーパービーム砲も甲児くんのせいで何度も外してしまい、もう目も当てられないことに・・・。大丈夫かな、ブラッキー。病んじゃわないか心配になります。


第12話「虹の橋を渡る少女」

脚本/上原正三

◉グレンダイザーの基地が、かなり絞り込まれてきた!
グレンダイザーの基地が美雪岳周辺100km圏内まで絞り込めたので、ここにレーダーミサイル基地を建設するという戦略を自慢げにベガ大王に説明するガンダル。

なるほど、それは優れたアイデアだ。

ベガ大王

うーんと、ベガ星連合の人たちって、そんなに優秀じゃないなーと最近だんだん解ってきました。肝心な御大将がこんな感じだもの。TFOが白樺牧場の納屋で見つかったんだから、もっと絞り込めてもいいはずだろ、と突っ込むくらいは大王にやってほしかった。

◉クリスマスに過酷な運命に見舞われる少女・美雪ちゃん
美雪岳山頂測候所からのSOSを受けてデュークと甲児が美雪岳へ。既に測候所は雪崩によって崩壊しており、助かったのは美雪ちゃんだけ。一命はとりとめたものの記憶を失い怯える美雪ちゃんを、デュークたちは一時白樺牧場で預かることにしました。団兵衛さんたちは彼女のために盛大なクリスマスを準備しますが、美雪ちゃんは姿を消してしまいます。全員総出で捜索をしているその頃、雪崩事故の現場で一心不乱に雪を掘り起こす美雪ちゃんの姿が。やがて雪に埋もれたツリーやマフラーを見つけ、両親との記憶を取り戻していく美雪ちゃん。

マッチを擦って両親との思い出を取り戻す演出は幻想的

ガニガニが起こした雪崩に呑み込まれる寸前、デュークが彼女を見つけ間一髪で救います。寒さと疲れで意識が薄れる中、美雪ちゃんが目にしたのは、クリスマスプレゼントに欲しかった星の王子様の姿でした。

デュークが見つけた彼女の日記には美雪ちゃんの欲しいクリスマスプレゼントが。おませさん。

無事に手術を乗り越えた美雪ちゃんが、術後のベッド中、うわ言で「雪の中に怪獣が!」と言ったのを受けて、円盤獣の存在を確信したデュークたちは再び美雪岳へ向かうのでした。

▶円盤獣ガニガニ

円盤獣ガニガニ

円盤獣としてこれまでの中でもっとも巨大なサイズに見えます。美雪岳の火口内部にレーダーミサイル基地を建造するために測候所を襲い、山頂に陣取って建設現場を隠蔽していました。口から噴射する超低温ミストのほか、足先をドリルのように回転させたり、胸元からは銛状の武器を射出、背中には巨大なミサイルも。守護用としては適任だったかもしれないですが、グレンダイザー相手では小回りが利かず、最後は首をもがれ、あと1日で完成する予定だったレーダーミサイル基地に落下して大爆発してしまいました。ブラッキー隊長、泣きっ面に蜂。またレディガンダルにどやされるんでしょう。

エピローグは手術が成功したものの、歩く勇気が出せない美雪ちゃんのために、デュークと甲児がサンタと星の王子様に紛争して、彼女を歩けるようにしてあげるというハートウォームなお話に。ブラッキーの処遇は気になりますが、ホリデーエピソードとしては完成度高かったですね。

TFOはサンタの橇に。スペイザーは金の船に。メルヘン!

次回、第13話に続きます!


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