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粉瘤かも?と思ったらやっぱり違った話。

Untitled 2 私のうつ病は。の話が終わったら、身体に出たさまざまな症状を書いていこうと思っていたけれど、一番記憶に新しいので書き留めることに...。

 かれこれ10年以上前のある日。
突然、肩の凝りが気になって気になって、むずむずするところを指で押さえていないといられなくなって来た。枕を変えたり、ハンディタイプのマッサージ機を当てたり、シップを貼ったりしてもいっこうに良くならず、マッサージ機を皮膚が擦りむけるほど強く当てるようになり、首の後ろ周りの肌がズルむけになって色素沈着し、ただでさえきめ細かい肌ではなかったのに、あわれ。
肩が治ったら次は肩甲骨の中がむずむずし始めて、ずっと背中に手をやって指で引っ張り続けるように。少し痛みもある。しかもその痛みがあちこち日によって動くことに気がついた。なんだ?この不快な症状は!引っ張っていたらなんだかみみず腫れしてる?と、触り引っ張りしていたら、かさぶたが何本も何本も出来ていて、痛い!それなのにかさぶたをわざわざ剥がしていた。

 むずむずする→触り引っ張る。みみず腫れを指で確かめる→細長いかさぶたが何本も出来る。痛い!、かさぶた剥がし→痛い!かさぶたが周りの皮膚をひきつらせるから、剥がしたくなってしまう。むずむずのゾーンが広がっていく...のループ。固いものが中にあるできものもたくさん出るようになり、痛みが増していく。いったい私はいつから痛い痛いと言うようになった?ずっと痛いよね、どうしてよ?中身を出そうとして潰したりしてたけれどキリがない。背中の皮膚をペロンと一枚めくって、固い粒々をピンセットで取ってほしい...。眠れない夜に身体を硬直させながら耐えていた。歯を食いしばる。

 なんでよ、どうして?と皮膚科受診。
ドクター曰く、「自分で引っ掻いてるね。漢方薬出しましょうか?」
心では、
はぁぁぁぁぁぁぁぁ?そんなわけないでしょぉぉぉぉぉ?
せんせー、ナニイッテンノー?と、不満でいっぱいだったが言い出せず。
ドクターは言葉少なく。
さてはうつ病の副産物か何かって思われている?こんなの気のせいなんかじゃないはず。せめて何かお薬を!と心の中で叫ぶも口には出せなかった。
動く痛みと皮膚症状はまったく別物と思い込んでいた当時。
「自分の病気は自分で治せ」と拝命していた当時。自分の船を漕いで行くべき時に、私は自分の背中を自分で引っ掻いてる?そんなバカな。
 一刻も早く、一点の曇りもなく、かつての元気な日常を取り戻せるなら何でもしようと思っていた。本当に申し訳なく思う次第...ごめんなさい。あの時まだ私は全然大丈夫じゃなかった。
 動けるようになってからは、どんな不調も許せずに、原因を突き止め完治を目指すと意気込んでいたから、特に打つ手なしという診断は到底受け入れられなかった。背中の痛みは線維筋痛症、皮膚症状は自分で引っ掻いてる自傷行為。そんな答えは求めておらんのですよ、ねぇドクター?
仕方がないのでドラッグストアで、毛包炎に効くらしいドルマイコーチ軟膏を買って帰った。軟膏を塗る前の手洗いと背中の清拭は必ずやっていた。
自分由来の不潔は余裕で許容出来るのに、そうでない不潔は許容出来ない癖が良い方向に働いていた。これは何年前のことだったか。まだmixiで日記書いていた頃だから10年以上前。背中ニキビは一気に治そう♪の塗り薬も使った。パジャマの下に着ていたヒートテックの肌着も良くなかった。寝汗をかくと背中がヒリヒリ痛む。最悪。綿の肌着を着るようにした。当時100個くらいあると言われた湿疹?は、10年以上経て今は背中の真ん中にひとつ、右二の腕にひとつを残すのみになった。

 このマガジンを書いていて、自分が強迫性障がいだったと気がついて、どういうものかと調べていたら、強迫性皮膚摘み取り症とか、強迫性皮膚むしり症とか、ショーゲキの症状があることがわかった。きっかけはむずむず、おそらく血行が悪く、ドロドロ血の始まり、その違和感が原因であるらしかった。身体の深部感覚が敏感になっていったのは、不調は自分で治すんだという強い思いが悪い方向に働いてしまっていたのだろう。
つまり、「自分で引っ掻いてる」との皮膚科のドクターの診断は正しかった。早くズバリ言ってほしかった。そうなら心療内科のドクターに相談出来たと思うのだけど、それは専門医以外が易々と診断を下すわけにもいかなかったのだろう。皮膚科での診断は報告していたし、背中も診てもらったけれど、地道に自分で手当していくことになった。

 あと、ふたつ。でもまだ治らないっておかしい。

 このふたつはもしや粉瘤というものでは?もしそうなら切ってもらうしかない、というかやっと積極的に切って縫ってサッパリ出来る!そう期待しながら十数年ぶりに昨日、皮膚科受診。
初診なので2時間待ち。その間、スマホで粉瘤の手術動画を見続けてイメトレをした。
グロい。中身はいろんな色してるのね、赤と黄色、または白と黒、そしてなんと何由来か不明な灰色まで...。なんで袋作ってせっせとゴミを溜め込むのだ?人体の不思議。人体の不思議展。ずっとそんなことを思いながらグロ動画を見続けた。グロ耐性がちょっと付いた。覚悟は出来た。今日は切られないだろうから、次ようやく切ってもらえるかも♪という期待はあっさり裏切られた。
 ドクター曰く、「湿疹かなー。100個からふたつまでになったんだから、きっとこれもそのうち消えるよ?一応カビ検査しましょうね」
はぁぁぁぁぁぁぁぁ?
せんせー、ナニイッテンノ?
今回は、そんなわけないでしょぉぉぉぉぉ?とは思わなかった。そうかも。
そういえばドルマイコーチ軟膏を切らしていて買うの忘れてたんだった。
カビは検出されず。良かった。カビてなくて。ゲンタマイシン軟膏を処方された。
治るのかどうか...。あたしゃもう疲れたよ...。

続く。

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