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2024年9月 印象に残ったエンタメ 【ドラマ編】

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この記事では、2024年9月に印象に残ったドラマの振り返りをしていきます。夏のドラマも面白い作品が多くあったように思います。面白かった作品の感想を皆さんと共有出来たら幸いです。



・YouTubeドラマ「友近さん&モグライダー芝さんと’’あの頃’’っぽいサスペンスドラマを撮ってみた」

このドラマ、すごく面白かったです!既視感が高い雰囲気と役者陣のそれっぽい演技がたまらなく良かったです。

観光地で殺人が起こって、主人公たちがそれに巻き込まれるシチュエーションのドラマはもう何度も観たことがあります(笑)キャラクター同士の掛け合い、犯人との対峙など、あの頃のドラマの特徴を見事に捉えていて見応えがあるドラマでした。劇中のCMのクオリティもすごかったなぁ。


・ドラマ「終りに見た街」

山田太一原作の小説を脚本:宮藤官九郎でドラマ化。1944年にタイムスリップしてしまった令和を生きる家族たちの物語です。

戦争を描いたドラマでも、これほどまでに戦争の恐怖と悲しみを描いたものはあまりないように思います。戦時中の価値観に毒されていくZ世代の子どもたちを見て、人の思想までも変えてしまう戦争の恐ろしさを改めて感じました。最後の終わり方も怖かった。私たちからすべてを奪う戦争、これを容認していいはずがない。平和な社会がいつまでも続くように、私たちは努力し続けなければならない。

少しの出演でしたが、西田敏行さん、見事な演技でした。ヤクザの幹部も、優しいおじいちゃんも、狡猾な法皇もできちゃう名俳優。クドカン作品には欠かせない大看板。今までも、これからも、大好きな俳優さんです。ご冥福をお祈りいたします。


・ドラマ「海のはじまり」

大学時代の恋人の死をきっかけに、それぞれの人生が大きく動き出す家族の物語。父と娘の関係ができるまでの道のりを通して、「家族」について考えることができた、とても良くできた作品でした。

登場人物たちの選択や行動には賛否があったようですが、難しい状況に悩む様子や、正しい決断ができない様子はいかにも人間らしいと感じ、自分は特に否定的な考えにはなりませんでした。まぁ、ドラマですし、人間はいつでも正しい選択をできるわけではないですからね。間違えながら、焦りながら、反省しながら父になっていく。家族との時間を築いていく。選んだ選択肢を、家族で幸せに変えていけばいい。そんなことを感じました。僕は弥生さんが幸せになってくれればそれでいいです(笑)


・ドラマ「西園寺さんは家事をしない」

今期はこれがいちばん面白かったかな。仕事はバリバリで家事はしない西園寺さんが、新たに同僚となったシングルファーザーと「偽家族」となって共同生活をする、というドラマ。一風変わった生活を通じて、「家族」について考える作品です。

恋愛やジェンダーに捉われない、令和の価値観を大切にしつつ、平成のテレビドラマを思わせるような主人公の大胆な行動が巻き起こすドタバタ感もあって、コメディとしても、ファミリードラマとしても面白い作品でした。登場人物が優しくて面白い人ばかりで、ルカちゃんの存在もいい感じ。ルカちゃんが発する言葉には、子ども目線ながら大人にも刺さるものもあったり。3人なりの幸せを見出そうとする様子を通じて、形にこだわらなくても成立する愛の尊さを学ぶことができました。


・ドラマ「新宿野戦病院」

クドカン働きすぎ!それでいてどの作品もめちゃくちゃ面白いのすごい!濃いキャラクターたちのコメディシーンも抜群に面白かったし、様々な事情を抱えてやってくる患者たちを通じて「命の平等」を強く主張するメッセージ性も◎ 

特にドラマ終盤のコロナ禍を想起させるようなエピソードは見応え十分でした。あの時私たちができなかったこと、間違えたことを痛烈に描いていたし、あの時と同じ過ちを繰り返してしまう私たちの「学ばない姿勢」が痛烈に表現されていました。これがやりたくてあえて歌舞伎町を舞台に選んだのかな。社会状況を一変させてしまうウイルスの恐ろしさ。歌舞伎町から一瞬で人が消えていく様子を見て、コロナの感染が今よりも流行していた時のことを思い出しました。あの頃の様子をエンタメにできる状況になったのはいいことかなと思います。もうあの状況には戻りたくないですね…


・ドラマ「極悪女王」

1人の女子プロレスラーがヒールの道を歩みだす。ダンプ松本誕生の物語。この時代のプロレスにはなじみがないので、当時のことを学ぶつもりで鑑賞しました。観客の熱狂、大人たちの策略、ライバルの存在、若手レスラーの台頭と先輩レスラーの没落。沢山のものが詰まっていたドラマでした。プロレス、壮絶ですね。ゴールデンでプロレスを放送してた時代もあったんだ…

ゆりやん演じるプロレスラーが「ダンプ松本」として覚醒してからの面白さが素晴らしかったです。彼女の中でなにかが壊れて、絶望して。そこからは見違えるほどに動きが良くなった。人ってあんなに変われるものなんだ。

ヒールとしてとことん悪役に徹する姿勢。邪魔する者を容赦しない狂気性。人と人がぶつかり合う白熱の試合。熱がこもった演技とシナリオに痺れました。ゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽、体の張り様が尋常じゃなくて驚きました。この作品に真摯に向き合おうとする強い覚悟を感じました。


・ドラマ「虎に翼」

欠かさず観ていたドラマが終わってしまった後の喪失感は大きいですね。放送終了後に「ロス」な気持ちになった朝ドラは久々。本当に素晴らしい作品でした。

法曹の世界に飛び込んだ寅ちゃんの活躍は毎週いろいろな学びがあり、希望があり、絶望があり、優しさがありました。キャラクターたちと一緒に喜んだり、笑ったり、涙したり。全編通して色々な感情になれるドラマでした。戦争などセンシティブなテーマを扱いながらも説教感は強くなく、エンタメとして最後まで楽しむことができましたね。当時の人々の苦悩をリアリティ高く描いたシナリオも毎度唸らせられました。素晴らしかったです。好きなシーンを挙げたらキリがなくなってしまう(笑)ほどに、このドラマのファンになりました。

寅ちゃんの生涯を見事に演じた伊藤沙莉も、彼女を支えた仲野太賀、岡田将生、森田望智も見事な演技でドラマの質を高めていました。寅ちゃんと度々衝突しながらも、彼女を導いた松山ケンイチも良かった(Xでのドラマの感想、毎回楽しみに拝見しておりました)。米津さんによる主題歌もドラマとすごくマッチしていて、毎朝この曲を聴いて1日を始められることに喜びを感じました。どこかでスピンオフとかやってくれないかな。轟法律事務所や、ライトハウスが舞台のスピンオフがあれば絶対観るのになぁ(笑)



以上が、9月に印象に残ったエンタメ【ドラマ編】です。続々と放送が始まった秋ドラマにも期待したいです。今、ドラマの枠が多すぎるので、どれを観て、どれを観ないかの取捨選択が難しいですが(笑)

それでは今回はこのあたりで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!また次の記事でお会いしましょう。





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