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借りものの言葉しか書けぬ朝は
4月といえど 芯のある寒さ

あの分厚い本で読んだ 薪ストーブ
足元を温めたい

襲って来る 記憶
批評性に欠けた昨日の自分

あの分厚い本で読んだ 図書館
記憶を辿って

何も書けないはずなのに
借りものの身体で 此処まで這ってきた

4月といえど、
芯のある寒さ。





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