四季折々花時々
今の季節は花が足元を明るくする。
ヒメリュウキンカ。ツワブキに似ているが花に厚みがある。
路傍に咲く花である。
梅の花が美しいのは、花の先にまで色素を行き届かせようと枝が赤や緑に染まるからである。
命を溜めて溜めて咲く。花水木も冬の間はグッと力を貯めて、枝が真っ赤に染まる。花水木の紅葉も見応えがあるが、枝が染まるのも美しい。
ちなみに梅に来る緑で目が白い縁取りの鳥は鶯ではなくてメジロである。メジロは蜜を吸うが鶯は吸わない。
春咲グラジオラス
春の訪れを寿ぐ。
タチツボスミレや野草のスミレも暖かくなると一気に蕾が開く。
春は足元から暖かくなるのである。
こちらが花水木の紅葉。実も紅い美しい実になる。
ヤマボウシの紅葉。この実は時期が過ぎているが、熟れた赤い実は甘酸っぱくて美味しい。干し柿の様な風味がする。
ユキヤナギの紅葉も秋・冬の寂しい風景を華やかにする。季節外れに咲く白い花は雪がわずかに降った様で可憐である。
さくら草は可憐で春の訪れを告げる。
手を繋いで輪になった様な花の姿が楽しげである。
モクレンの花芽は兎の手足みたいで可愛い。これがあの花になると考えると自然のダイナミズムに感じ入る。
白い花のハクモクレンと紫の花のシモクレンがある。
春にユキヤナギとともに彩るのがレンギョウ。賑やかな黄色い花が見事である。
この蕾はもう少し暖かくなれば開くだろう。
冬で枯れ落ちた柳の枝々や紫陽花の枝々にも若葉が開いてくる。両手で拝む形みたいに若葉が萌え出ずるのは神秘的である。
冬には枯れていた紫陽花の枝に若葉が開く。生命の再生の瞬間。休止から再始動。
柳の枝にも若葉が開く。
楓の枝には紅葉の残り火の様に赤い色素が宿り、新たな若葉の萌えいづる瞬間を待つ。
レンギョウの花がかなり開いてきた。
ユキヤナギの枝にも花がちらほら咲き始めた。花筏の様に見える。