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amazarashiファンポエトリー「境界線」

1歩。

その1歩が大事なのだと気付いた

黄色い点字ブロックの上に立つ僕らは
短い10両の塊を我が命の重さと天秤にかけて

逆に1歩がなければ 天秤が揺れることもない
0歩と100歩に違いはあまりない
どちらも天秤が壊れるからだ
指針の指す真ん中で 何が違う 何かが変わる

その1歩を許すのか 許さないのか
ここもまた1歩だ

君と僕の間も 100歩に見えて実は1歩しかない
僕らにとっての戦争は
僕らの微かな灯火の
消えるか消えないか

太陽が消えても8分間はわからないみたいに
扇風機を切ってもまだ5秒は回ってるように
僕らの命は1歩に半の猶予がある
本当に殺すべきなのかそれは
本当に見捨てるべきなのかそれは
君にとっての正義なのかそれが

まだ、その線は越えてはいない

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リズムの書き遺し
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