スモール イズ ビューティフル(畑記録)
※春に畑づくりを始めた頃に書いて下書きのままになっていた文章です。
畑を整えたり、盆栽を手入れしたりとやること盛りだくさんで楽しい。
ここは以前住んでいた方が畑をされていたそうだけれど、引っ越してきた時は笹ススキヨモギのジャングルに還っていた。それがあるがままならパンダでも住むのが自然の摂理なんかな? でも、人間も自然の一部なら、そもそも人間の営むどんな農法も広義では自然農法ってことかな? …とか。
カラダを動かしていたら、思考が巡った。
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じゃあ、どういう畑が理想かなと想像してみた。
この土地にお世話になる間、自分たち人間や植物、昆虫、微生物、全部の営みが渾然一体であれたらいいなと思った。
昔読んだ「スモール イズ ビューティフル」という本に、科学・技術の方法や道具は、"安くてほとんどだれでも手に入れられ、小さな規模で応用でき、人間の想像力を発揮させるようなもの" がいいと書いてあった。そんなんが楽しいな。
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自然農法を提唱した福岡さんは、いろんな種類の種を混ぜた土団子をつくって蒔き、いつ何が発芽するかは種に委ねるというとても大らかな農をしていた。それは自生している草なんか蒔いた野菜なんか判別できず収拾つかなくなりそうなんで笑、ひとまず苗をつくらずに直蒔きでやってみよ(と苗づくりの手間を省いてみた)。
収穫より育てることそのものが楽しいな。
20代は自然農法を学びながら古代米を育てていたんだけれど、人にあげたりで食べた記憶があまりない。
植物に向かい合うことは、自然界の原理原則や生きている本質にアプローチしているみたいなところもあり、漠然としている世界から少しずつ霧が晴れて景色が鮮やかになっていく、そんな嬉しさがそこにはある。