【和食ランゲージ通信Vol.19】一汁三菜の型
和食の献立はご飯と漬物に汁物・おかずを組み合わせる形式をとっています。その原型は室町時代に誕生した本膳料理とされています。これは数々のおかずや汁が載っている「膳」が幾つも並べられる大変豪勢なものでした。その後、本膳料理を簡素化したものとして、茶の湯の席で食べる懐石料理が生まれます。現在食べられている一汁三菜は、この時千利休が確立したもので、元々はお茶と一緒に楽しむ簡単な料理でした。
「型」が存在することで、おかずや汁物を入れ替えるだけで食事のバリエーション