自分の「好き」を思い出すには、余裕が必要。
わたしが小学生の頃に買ってもらったとっておきの日曜日シリーズ。
どこで出会ったのか、誰に買ってもらったのか・・全然記憶にないのだけど、わたしの核になっている、大好きな本のひとつです。
今日は朝から、娘と一緒にこの本のレシピで大量のクッキーを仕込みました。
(ただ今続々と焼き上がって、あまーい香りに包まれながら書いてます。)
サッカー部で紅一点の娘は、2年前のバレンタインにチームメイト・コーチ達にチョコを配りまくりホワイトデーに大量のお返しをもらいました。
それからしばらくおやつに困ることはなく、娘の中でバレンタイン=海老で鯛を釣る日という図式が出来上がり、毎年大量のチョコを配るのが恒例になりました。笑
今年は初めて手作りに挑戦。
作ってる時に「いいにおい〜このまま食べたいね〜」なんて言いながら目をキラキラと楽しそうにしてる娘を見て、時代を超えて愛される本って素敵だなぁとじんわり感動しました。
↑同じシリーズのガーデニングのお話。
イチゴから種を採って芽が出ると知って、ワクワクしながら植えてみたり、鳥の餌からも芽が出ることや、キッチンの野菜も素敵な観葉植物になることを教えてくれたとっても素敵な絵本です。
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妊娠してから強制的にゆっくりと過ごすようになって、久しぶりに松浦弥太郎さんの本をゆっくりと読むことが出来ました。
この本を読みながらワクワクしている自分に気がついたとき、
「ああ、今まで余裕がなかったんだな」
と気づいたのです。
どんなに素敵な事をおしえてくれる本でも、自分に余裕がないと全然入ってこない。
正しさや素敵さが眩しくて直視できなくなっていたんだと思います。
目の前の事をこなす事に追われてしまって、無意識に「ていねいな暮らし」をいつのまにか遠ざけていました。
そんな自分に気付いていたけど、見て見ぬ振りをしていたんですね。
「効率よく」「無駄なく」は悪いことではないけど、
「ていねい」や「ゆっくり」の中にしか感じることのできない豊かな気持ちがあることを、この本は思い出させてくれました。
本を読むことで、自分の状況を知ることができる。
正しさや、素敵なことを、見たり聞いたりして苦しくなるようだったら、
自分に余裕がないサインなのだと思いました。
妊娠をきっかけに、強制的に立ち止まることができた今、
大切にしていきたいことは何か、
好きなことは何か、
自分が出来ることは何か、
そんな事をたっぷりじっくり考えています。
焦る事なく、豊かな時間を感じながら過ごすことが出来るようになったことに、ちょっとの成長を感じる今日この頃。
どんなことも、無駄じゃない。
遠回りじゃない。
目の前に起こることは、必然で必要なこと。
そんな風に思えるようになって、
肩の力を抜いて、人生をちょっと楽しめるようになった気がします。