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性教育の教科書を探して出会った本で、日本が明るくなりそうだと思った話。

人を好きになると、うれしいことも楽しいことも増えていく。
人間が持ってるいい機能だなぁって思う。
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小学校高学年くらいになれば、自然と恋愛のはじまりみたいなことが起こってくる。
いいな、って思う人が出てきたり、照れ隠しでいじわるされたり。そんなことの記憶の最初が、わたしの場合、小学校4年生の頃だった。

長男が小学校4年生になった今。
自分が体験してきた心の仕組みや、身体のこと、性のこと。
子どもたちに伝えていくために、感情論や自分の体験談だけではなく、教科書になるような本が無いかなぁと思い、本屋さんに行った。
哲学書だと難解だし、スピリチュアル系の話もなんか違うし、教育関連の本だと「親の体験談や失敗したことなどを話してみましょう」っていうふんわりしたものだしなんだかなぁ、と思ってふと見た隣の家庭医学のコーナーでこの本と出会った。


この本は、植物療法の第一人者である森田敦子さんという方が書かれた女性の身体についての本で、主に女性の”膣まわり”について書かれている本。
膣まわりのこと、性のこと、ケアのこと、介護と未来のことの4章で構成されていて、図解のない文字だけの本。小花をモチーフに、章ごとにカラー紙が使われているデザインも素敵で、文章表現も理路整然とされていて、読んでいて恥ずかしく思うこと無く一気に読み切った。

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*こんなにかわいい装丁の本、初めて見た!!*

わたしは親とまともに性の事を話し合った経験もないまま、出産をして今に至る。なので、母とはいろいろすっ飛ばして話をするから、性の話になるとなんだか恥ずかしくなってしまう。でも、この本を読んでその気持ちは吹っ飛んだ。今からでも母とこの本を共有して、話しをしてみたくなったので、今度母にも読んでもらおうと思ってる。

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食欲、睡眠欲、性欲はどれも大事な本能で、食欲が無い時は体が弱っていることと同じで、出産後のホルモンバランスが不安定な時期以外で女性の性欲が無いという状態は、こころとからだの健康面に問題がある、もしくは性の老化が進んでいる合図かもしれない、いずれにしても、ものすごく「もったいない」こと、と本の中に書いてあって、すごく共感した。

すきな人と触れ合っている時間がこんなに安心感や安らぎを感じるものなのかと、ダーリンとの出会いではじめて体験した。
それまでは「性」を特別視するあまり、セックスにそれ以上の価値をつけてしまっていたんだと思う。セックスは男性がしたいもので、女性はそれを受け入れる、という図式が出来ていたので利害関係の意識も少しあったと思う。

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人間には「性欲」があることを前提として、それとどうやって付き合っていけばいいのかを子どもたちに伝えていけばいいんだな、と思った。
わたしが子どもの頃は、見ちゃいけないもの、あってはいけないもの、みたいな教育をされてきた気がする。
その刷り込みや、「性」の持つマイナスなイメージは、「性」と向き合うきっかけを遠ざけてしまう。

人を思いやる気持ちを表現する行為であること、からだを労わる行為であること、責任が伴うこと、などは大前提として、「性欲」に対するイメージをもっともっとポジティブで、前向きで、明るくポップなものにしたい。
性とちゃんと向き合うことが、性教育で一番大事なポイントかもしれない。


フランスでは、セックスレス=即お別れ、と。
正当な理由なしに、どちらかがセックスを拒否し続けた場合、ある一定の期間ですぐに慰謝料の請求できることが法律で定められているほど、セックスが重要視されているとのこと。

そういう事実、世界の現実を知ることも、常識を疑ういいきっかけになると思う。
こんなもんでしょ、って、ほんとうは嫌な気持ちを見ないふりすることは自分を粗末に扱うこと、大事にしないことになってしまうから。

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ずいぶん長いこと、自分のからだと付き合って、分かったつもりでいたけど、自分のからだのこと、全然わかってなかったな・・・と衝撃を受けた本でした。

本の帯にも、
5万部突破!今、女性が最も読んでおきたい1冊!とあったけど激しく同感。
もっともっと広まってほしいなぁ。
この本に書いてあることが、女性の共通認識になれば、日本が変わっちゃうと思う。女性が変われば男性も変わっちゃうと思う。
まずは、自分が色んな知識をもって、自分の考えに自信をもってどんどん発言していこう!と思った。

日本の未来は明るいぞー!明るくするぞー!


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