四苦
生・老・病・死
私の人生が背負う
唯一確実なものであるにもかかわらず、
なぜ生まれてなぜ老い、
なぜ病になりなぜ死んでいくのか、
このことを何もわからないままで生きるんです。
その中で「すくい」って何か、自問自答して生きる。
瓜生 崇
人として生まれ
人間となっていくということは
根本的に矛盾していく道
だから悩ましい
生まれたら
老いるし
病むし
死ぬ
あたり前のことだが
それをあたり前と受け止められない
「無差別殺人をするような人は
そこに悩みがないから
そんなことはないはずだ。」
という人が前にいたが
それは違う。
彼らはある意味
より深く「人間」に疑問をもって
受け止めきれずに生きているのだと思う
「なんで、こんなことなのに生きなきゃなんないんだ!」て。
生老病死はあたり前であり
それをあたり前と思えないところに
人間であることの根本苦がある。
その反面
息ができること
心臓が動いていること
人として生まれたこと
さまざまな出遇い
そうしたものをあたり前だと思ってしまう。
あたり前なことを
あたり前と受け止められず
あたり前でないことは
あたり前に受け止める
それが人間という矛盾した生き物だ。
存在そのものが
根っこが矛盾しているのだから
考えも矛盾するし
行動も矛盾だらけだ
幸せを追い求めるために
現状に満足をしないで不幸を選ぶ
住みよい環境を造るため
環境を破壊する
平和を求めて戦争をする
自らが皆と同等でありたいがため
他者を貶め差別する
なんとまぁ
へんてこというか
頭の悪い生き物だ
文化文明が発達すればするほど
知れば知るほど
知能指数が上がれば上がるほど
間の抜けた事をする矛盾した生き物
で
わたしは人間なわけだ
おもいっきり
人間でしかない
だから
「いつかは死ぬんだろうな」くらいで
ほんとは死なないと思っている。
年を取れば取るほど
若くありたくてしようがない。
コロナなんて大丈夫な風を装いながら
ひといちばいビビっている。
なんて人間ぽいんだ!
人間である以上
人間であることを大事にはしたい
神だとか仏陀になりたいとも思わない。
ま、なれっこないのだが、それはそれとして。
昨日、書いた「幸せ」についてと同じだ。
ここを大事にできないやつは
どこに行っても大事に生きられない。
生老病死のあたり前を受け止められないのはしようがない。
だからせめて
人間であることくらいは認めていきたい。
矛盾して
悩んで
腹立てて
悲しんで
それでも
それだからこそ面白いんだとウソブイて
片意地張って
ビビりながら生きていこう。