月探査史上初の民間着陸船「オデュッセウス」、着陸脚骨折のトラブルを乗り越えてデータ取得に成功
space.comの記事より、
米企業「インテュイティブ・マシーンズ」の月探査船「オデュッセウス」は、2月22日に行った史上初の民間による月面着陸で、困難に見舞われながらも科学データの取得に成功しました。
オデュッセウスは当初の予定通り、月南極付近の着陸地点に到着しましたが、航行装置のトラブルにより、想定より高速で降り、予定外の起伏のある地形に着陸してしまいました。この衝撃で着陸脚の一つが折損し、着陸後も傾いた状態となってしまいました。
しかし、オデュッセウスは予備のアンテナを使い、地球との通信を維持することに成功。折損した脚の写真や、自身で撮影した「セルフィー」画像も地球に送り返しました。
着陸の際に月面を撮影する予定だった学生チームが開発したカメラ「イーグルカム」は、当初は航行トラブルのため搭載されたままにしていましたが、着陸後に無事展開されました。イーグルカムからの画像はまだ届いていませんが、トラブルシューティングが行われています。
オデュッセウスには、アメリカの宇宙航空局 (NASA) が出資した 6 つの科学実験装置が搭載されており、これらは全て正常に動作し、データを送信しています。
オデュッセウスは当初 1 週間程度の活動予定でしたが、電源を落とさなければならない月の長い夜 (約 2 週間) が迫っています。この寒さに耐えられず、機能停止してしまう可能性もありますが、関係者は「オデュッセウスはこれまで多くの困難を乗り越えてきた。今回もきっとやってくれるだろう」と期待を寄せています。
詳細内容は、space.comが提供する元記事を参照してください。
【引用元】
【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7