原田マハさん「カフーを待ちわびて」

 与那喜島に住む独身の明青(あきお)が旅先の神社で絵馬に「嫁に来ないか」と書いたことがきっかけで「幸(サチ)」という女性が家にやってきます。

 2人の距離の縮め方、ラストで明かされる「幸」の秘密。「カフー(果報)」という名の犬、巫女(ユタ)のおばあ。

 傷ついた心を緩やかに修復してくれるような作品で、原田マハさんのデビュー作です。

「カフーを待ちわびて」原田マハ
宝島社文庫/2008.1刷

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