30歳 初不倫①

2023年。
私は未だにメタバース仮想世界のオンラインゲーム『セカンドライフ』を度々プレイしている。

プレイをしていると

「あなたの悪い噂を、信用しているフレ(フレンド)から聞いてる。」

ってフレーズをよく聞く。多くて困る。

15年この世界にいてそんなにセカンドライフ(ゲーム)内であれは確かに悪いことしたな…

なんて思うことは数件しかなくて

さらに、当時その件に関わってる人で今も生き残ってるアカウントの人なんてほぼいないんじゃない?と思う。

私は結婚がしたく、セカンドライフで現実の結婚相手をさがしてたから、同じ人を好きになったら戦ったりしてましたけど。

そっちの恨みのほうが多い気がする。


「死ね」って言ったこともあるし言われたこともある。
あっちがすっげえ恨んでて、こっちがまったく覚えてないことって多分あるよね?
逆もしかり

時間は進んでるのに
噂とはいつまで経っても消えないものである。

そこの時間に、想いに、とどまっている人が多いゲームなのかもしれない。



一度だけ、セカンドライフが原因で警察沙汰になったことがある。

人生で初めての不倫。
セカンドライフを初めてまもないころ、一人の女性と知り合う。

当時の自分は、親が不倫で離婚していたということもあり
理由など関係なしに、不倫という行為自体に憎悪を抱いていた。

その女性は、
子供がいて旦那もいる。既婚者である。

恋愛する気はまったくなかった。
だって結婚してる人だし。
不倫はしたくないから。

しかし、信念とは裏腹に、あっちの旦那が仕事中の昼にセカンドライフを一緒にプレイしたり、夜も昼もLINEで話したり、仲良くなるまでに、恋愛感情になるまでに、そんなに時間はかからなかった。

webカメラでお互いのオナニーを見せ合うようになった。

俺は左下に映る自分の感じてる顔を見るのが嫌で、俺のカメラはオフにして彼女のを見る専門になっていった。
彼女がオナニーをwebカメラで見せてくれる時は「おまえは手癖悪くてすぐ録画するクセがあるから、私がオナニーしてる間は手を叩いてろ」と言われた。俺は「わかった」と言った。
が、俺は手を叩き始める前から録画を始めていた。


エロく楽しく不倫の関係はどんどん進行していった。

「やりてぇ」

不倫の線引きなどどうでもよくなっていた。
現実世界でも会うようになった。

相手の薬指には指輪がはめてあったが、
別に気にならないくらい相手に、相手の体に、ほれていた。

当然、俺は、既婚者と知ってて手を出したら俺が訴えられ慰謝料を取られるという知識はあった。
が、すでに借金300万近くあったため

なったらなったで
いいやと思っていた。



金がないので高速バスで会いに行く。
東京から兵庫まで8時間半。

初めて会いに行く時、東京からずっと勃起し続けていたのは今でも覚えている。

②へ続く


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