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ステーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?
「ステーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?」こんなキャッチコピーがつけられた、スウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセン著の『スマホ脳』。
最初は、このようなコピーが知的好奇心を誘い読みたくさせるコピーかと関心をもちました。もっとも、著者のインタビュー記事に目を通しただけで、本書は読んでいません。ただキャッチコピーが頭から離れなくなりました。
著書の内容は、スマホ中毒に代表されるスマホのマイナス面に警鐘を鳴らしたものですが、それよりも私が惹かれたのは、著者が語った「人類の体と脳」のことでした。「私たち人類の体や脳は、狩猟採取生活に適応して、というより最適化されていて、過去1万年から2万年の間、生物学的には全く変化(進歩)していない」というのです。
以前、日系アメリカ人の物理学者、ミチオ・カク氏が、やはりインタビューの中で、「朝トイレに座っただけで、全身の健康状態が分かるデータがでてくる時代はそう遠くないが、人間の脳はまだ穴居人のままでいる」と語っていたと記憶しています。また数十年前、ジョン・ネイスビッツの「メガトレンド」で「ハイテクが進むにつれて、ハイタッチが重要性をおびてくる」という箇所に、妙に納得した覚えがあります。
それで、「ステーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?」ですが、これも私の記憶をたどるので、頼りないのですが、確かジョブズが亡くなる直前に考えていたこと、それは「路面店」をつくることだったと刷り込まれています。
ハイテク化はどんどん進むでしょう。そして私たちの生活を便利で、豊かなものしてくれるにちがいありません。でもハイテク化が進めば進むほど「私たち穴居人」には、ハイタッチが重要になってくるのもちがいないと思います。泣いている子がいたら、まず抱きしめることが必要ではないでしょうか。