マチネの終わりに 平野啓一郎

過去は、変えられる。過去をどう思い出すかは、未来の出来事によって如何様にも変わる。

自分がこうすれば良かったのではないかという自由意志と、そうなるべくしてなったのだという運命論。どちらの考えを支持するかによっても、過去の捉え方が変わる。

自分にも同じような、過去の記憶がガラッと変わってしまうような追経験があったからこそ、このメッセージがとてもしっくり来た。今は、過去にも影響を及ぼす。過去が、幸福な、暖かい記憶として思い出されるよう今を重ねていきたい。

そして、洋子のように、出来事を受け止めたうえで、相手の幸せを思った行動ができるような、聡明で慈悲深い人生を送りたいと思った。

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