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【詩】眠り

「眠り」

冬に入って持病が悪化し
痛みでベッドに横になる時間が増えた

枯れ木のように痩せたからだを
布団の中に沈ませる

干乾びてミイラになると少し眠り
目を見開いてギョロギョロと時計を探す

針で時間を確認しても
暫くは朝か夜かも分からない

状況を思い出すと
体が楽になっている事に気がつく

やっと起き上がって
コップ一杯の水を飲むと

若い山ぐみの木になった

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