見出し画像

4万の財布には30円の価値しかなかった話

本日は天気が良かったので、
近所のリサイクルショップに足を運んだ。

目的は、いらなくなったバッグと財布を売ること。

バッグは昨日の記事の通り、通販で衝動買いしたもの。

価格は確か7-8千円だったか。
買ったは良いが使用感が合わず手放そうと前々から考えていた。
※これでバッグの即買い即捨ては最後にしたい。

そして今回メインの買取希望品として
持参した財布。
ボナベンチュラのスモールウォレットである。

数年前に一目惚れして購入した限定品で、
長らくサブ財布として使用していたが
財布を新調した関係で今回手放すことに。

本来は捨てて終了なのだが
まだ汚れもほぼなく使用できそうであること、
流石にブランド品、かつ限定ということもあり
今回は売るという選択肢を取った。

まさかの査定結果

このスモールウォレットだが、
当時の購入価格は36000円。
税込みでおおよそ4万円と中々のお値段だった。

ブランド専門店へ持ち込むわけではないので
高額買取は期待していないが、
まあお店の売値からして1000円くらいの
買い取りになるだろうと予想していた。

ところが、だ。
査定結果を見て驚愕した。

婦人バッグ:330円
婦人小物:30円

…は???30円???

いやいや、確かに箱も保証書もない。
若干だが使用感もある。

このリサイクルショップは数回利用したが
(売る側として)
確かに服もノーブランドのバッグも
こんな価格帯だった。

だから、二束三文にしか
ならないだろうことはわかっていた。

でも、でもですよ?
100円にすらなってないって
どういうことでしょう?

何なら元は5分の1の価格であるバッグのほうが
なぜこの査定価格なのか?

グルグルと考えている間に、
「こちらの買取でよろしいですか?」と聞かれ
ひとまず「はい」と答えた。

査定結果がどうであろうと、
買取可能であればもう承諾しようと
決めていたからだ。

これ以上私が大事にしていても
使う機会はなさそうだし、
このお品はまだ捨ててしまうよりも良いと
判断したのだ。

更に数十円でも頂けるならありがたい、うん。

物の価値って

その帰り道、私はぼんやりと考えていた。

これからあのお財布は、
お店で値段をつけられショーケースに並ぶのだろう。
いずれ誰かの目に止まり、
また大切に使ってもらえたら嬉しい。

その一方で、(お店のルールがあるのだろうが)
自分が使い続けてきたどんなに大切な品でも、
どんな価値を持っていようと、
1000分の1の値段すらつけられなかったことにショックを受けた。

そして悟った。
ああ、自分が買った瞬間に、
その商品の世間的な価値は下がってしまうのだ。

だとしたら、それに価値を見出して
大切にしてやれるのは使っている自分だけなのだ
、と。

ならば、モノは最後まで、
その価値を全うするまで使い切ろう。

そして「価値がわかる誰かに譲る」とか「売る」とかする前に、
そういったものは極力買わないようにしよう。

日が短くなり、暗くなった夕方、
謎の決意を胸に私は帰宅するのであった。


いいなと思ったら応援しよう!